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COPDに対するブデソニドと肺炎リスク メタアナリシス

COPD患者への吸入ステロイド投与の検討も盛んとなってきたが・・・


COPD患者に対する、ブデソニド投与により、肺炎発生に関して、影響を与えなかった。・・・もともと、ICS 1000μg/日BDP換算程度では肺炎のリスクは考えないで良いという・・・見解もあったのだが、ブデソニドの安全性が確認された。


Budesonide and the risk of pneumonia: a meta-analysis of individual patient data
The Lancet, Volume 374, Issue 9691, Pages 712 - 719, 29 August 2009

安定COPD患者jを対象に、吸入 budesonide (320—1280 μg/日)、 with or without formoterol, versus control regimen (placebo or formoterol alone)

7042名の患者解析、3801名の吸入budesonideと3241名の対照
5212人年暴露治療

肺炎の発生率に関して両群に有意差無かった
・イベントとして肺炎発生: 3% [n=122 patients] vs 3% [n=103]; 補正ハザード比 1.05, 95% CI 0.81—1.37)
・重度イベントとして肺炎発生:1% [n=53] vs 2% [n=50]; 0.92, 0.62—1.35
・肺炎のイベント発生までの期間:log-rank test 0.94
・重度イベントとしての肺炎発生までの期間:〃 0.61


年齢増加、%FEV1減少比率の2つが、有意な副事象・重度副事象イベントとしての肺炎発生と相関



ICS±LABAは、COPDに関して、急性増悪を減少させ、QOLを改善するが、肺炎リスクの増加が考えられていた(N Engl J Med 2007; 356: 775-789.)。
ICSの大規模トライアルで、50%近く肺炎リスクを増加させ、Ernstらの観察研究(Am J Respir Crit Care Med 2007; 176: 162-166.)では、70%ほど肺炎リスクの増加をもたらすという報告がなされた。
メタアナリシス( JAMA. 2008 Nov 26;300(20):2407-16. )によれば、吸入ステイロイドは肺炎リスクを34%増加させるというが、ばらつきが見られた。超過リスクは主にICS/BDP 1000μg/日同等以上で見られるようである。





ブデソニド・ホルモテロール配合剤(海外販売名シンビコート)は、、流通・販売はアステラスで、アストラゼネカはコプロらしい・・・この記事をみると、COPD健保適応は遅れそう・・・アドエアも後から認可だった・・・ので、同じ手順か?

by internalmedicine | 2009-08-31 16:22 | 呼吸器系  

クロルヘキシジン浴がMICUの感染予防に役立つ

中心静脈留置カテーテル患者に対して、chlorhexidine saturated cloths、すなわち、クロルヘキシジンでぬらした布で全身を清拭することで良いらしい・・・前後比較の研究で、エビデンスレベルとしては低いが、有用性が高い報告と思う。

内科系のICU(MICUs)での対照化研究
5%クロルヘキシジン(CHG)浴が皮膚コロナイゼーションを減少させ、CVC( central venous catheter)関連血液感染(BSI:bloodstream infection)を減少させるかどうか

Effectiveness of Routine Patient Cleansing with Chlorhexidine Gluconate for Infection Prevention in the Medical Intensive Care Unit
Infect Control Hosp Epidemiol 2009;30:000–000

前後研究デザインで、ベースラインの石けん・水 浴 期間(2004年9月-2005年10月)とCHG浴期間(2005年11月-2006年10月)比較

CVC関連BSI: 5.31 → 0.69例/1000CVC-日 ・・・と減少
血液培養contamination率: 6.99 → 4.1例/1000患者-日

二次的なBSI、CDI、VAP、UTI比率は有意差なし



cf.)手術部位感染予防のための皮膚消毒薬を用いた術前入浴またはシャワー浴(2009 issue 1, Update)
http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0045/4/0045_G0000142_T0003011.html

by internalmedicine | 2009-08-31 10:15 | 集中・救急医療  

IRF-8: 破骨細胞新生down-regulation mechanism

インターフェロン調節因子8(interferon regulator factor-8 (IRF-8))は、歯肉炎、関節リウマチ、骨粗鬆症と関連するされていた。

Nature Medicineに、IRF-8は、生理学的・病的状態で、破骨細胞形成を抑制し、RANKL(Receptor activator of NF-κB ligand)を介した破骨細胞分化:oseteoclastogenesisと関連する。
これは、IRF-8のような抑制因子のdownregulationモデルを示唆する。

Interferon regulatory factor-8 regulates bone metabolism by suppressing osteoclastogenesis
Nature Medicine
Published online: 30 August 2009 | doi:10.1038/nm.2007


NFATc1 などの破骨細胞の新生促進upregulationをする遺伝子同定に時間を費やし、downregulationの過程に関する報告は少なかった。

このギャップを埋めることとなった研究となり、genome-wide screeningによるmicroarray technologyにて、破骨細胞のdownregulationに関連する遺伝子を見いだしたとのこと
破骨細胞新生初期相で、IRF-8発現は75%まで濃度減少している。


参考:http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-08/hfss-rip082809.php

by internalmedicine | 2009-08-31 09:53 | 運動系  

FRETベース細胞内亜鉛濃度測定センサー:糖尿病におけるインスリン・パッキング・プロセスと関係か?

fluorescence resonance energy transfer (FRET)ベースのセンサー


Genetically encoded FRET sensors to monitor intracellular Zn2+ homeostasis
Nature Methods
Published online: 30 August 2009 | doi:10.1038/nmeth.1368


細胞の亜鉛量を示す新しい分子センサーを開発、2型糖尿病を含む多くの疾患について、亜鉛濃度測定の正確性と細胞内局在の情報をえることができ、亜鉛のbiologyの世界を広げる方法として期待が持てる。

亜鉛は体内プロセスと関与し、細胞により形成されるタンパクの5%が亜鉛transportingと関係している。膵臓のインスリンpackageと関連する病態など荒っぽいテクニックで雑な検討がされてきた。
Imperial College LondonとオランダのEindhoven University of Technologyが、蛍光蛋白法をもちいた分子センサーを開発し、亜鉛の量評価方法を開発した。

カルシウムやナトリウムなどに比べ亜鉛の生物学的働きの知見は少なく、筋肉や脳を含めた領域での亜鉛の役割究明に期待が持てる。特定波長放出する蛋白にて、細胞内の亜鉛を認識できるようになった。

膵臓細胞での亜鉛イオン周囲でインスリンpackingに関わることが示され、2型糖尿病での役割も示唆された。細胞内の亜鉛濃度の高いところにインスリンが存在した。

(http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-08/icl-tzm082809.php)

by internalmedicine | 2009-08-31 09:20 | 糖尿病・肥満  

変形性膝関節症:疼痛に関して十分寄与因子を補正すればレントゲン所見と相関する

結論から言えば、変形性膝関節症おいて、膝痛に関しては、個人に関わる寄与因子が多いが、それを最小化した場合、やはり、レントゲン所見と膝痛は強い相関があるということ。

MRIがレントゲンを駆逐していくようだが、まだ、レントゲン所見がもっとも広く用いられている。MRIは使われすぎという批判もある(American Academy of Orthopaedic Surgeons (AAOS) 75th Annual Meetin)。(半月板・靱帯評価や骨壊死などの骨病変の評価、日本人に多い、軟骨下異常所見などもあり、日本でそのまま適用できるかは?)

膝の変形性関節症(OA)の臨床的主要症状は痛みで、受診理由となる。OA関連疼痛は機能的な制限だけではなく、QOLに関連する。膝OAの疼痛の重要性にかかわらず、原因の理解は十分でない。レントゲン所見と膝痛の関連に関しては軽度の相関のみというのが一般的意見、特に、軽度OAにおいては・・。
明らかな異常関節レントゲン所見でも痛みが軽いか無い場合もある。痛みがあってもレントゲン所見がある場合もある。ただ、この不一致性はレントゲン疾患の重症期では軽度である。疼痛が単純レントゲンのosteophytesと関連があるが、関節腔狭小と痛みは一般的には相関しない。
遺伝的傾向、以前の経験、疼痛治療への期待、患者の気分、caatastrophisingなどの対処戦略、社会環境的が疼痛反応に影響を与える。この要因が、個別差の原因だろうとされている。そのため、レントゲン所見と膝痛の関連が薄められてしまった。


Multicenter Osteoarthritis (MOST) ・Framingham Osteoarthritis Studyの膝痛患者で、検討
レントゲン特徴を特に検討

スコア
重症度:Kellgren and Lawrence grade (0-4)
・maximal osteophyte grade (0-3)
・maximal joint space narrowing grade (0-3)


Association between radiographic features of knee osteoarthritis and pain: results from two cohort studies
BMJ 2009;339:b2844 (Published )

MOST研究 696名、Framingham 336名を検討
Kellgren and Lawrence gradeは、頻回膝痛と強く相関

・Kellgren and Lawrence grade の 4 v 0 で、MOST研究:疼痛オッズ比 151 (95% 信頼区間 43 ~ 526) 、 Framinghm 73 (16 ~ 331) (both P<0.001 for trend)

同じ結果が、Kellgen and Lawrence スコアと膝痛持続・重症度に見られた。

関節腔狭小化は、骨棘より疼痛と測定値と関連


Kellgren and Lawrence Radiographic Criteria for Assessment of OA

(http://cme.medscape.com/viewarticle/537370)

Recommendations for the Medical Management of Osteoarthrits of the Hip and Knee
Arthritis & Rheumatism Official Journal of the American College of Rheumatology Volume 43, No. 9, September 2000, pp 1905-1915

Guidelines for the Medical Management of Osteoarthritis
Arthritis & Rheumatism Official Journal of the American College of Rheumatology Volume 38, No. 11, November 1995, pp 1541-1546



MRIは2mm径の欠損として軟骨欠損を指摘、硝子軟骨肥厚のイメージ化にて液との鑑別しているが、正確な評価はまだ不十分

by internalmedicine | 2009-08-29 11:32 | 運動系  

スモークレスたばこ・電子たばこの卒中・心筋梗塞への悪影響 :商品販売に荷担してた朝日新聞

案の定、オゾン発生器に関して、NHKを含む各テレビ局だんまり・・・高濃度オゾン、家庭用発生器から 2009-08-27

マスコミって、社会的義務果たしてないのでは・・・

スモークレスたばこ・電子たばこなど、吉本興業のお笑いの連中がテレビで宣伝してたばかりでなく、朝日新聞までも悪ふざけの上、こういう有害商品の販売・普及に荷担!

諸外国では、すでに、有害性は報告されていたのに・・・禁煙学会の連中はたばこ憎しだけで、こういう商品には寛容的

mokeless tobacco 2007-05-28
米国家庭医協会 :電子たばこに関して禁煙補助使用不可と 2009-07-29
”電子たばこ”を有害性の説明無くメディアで扱って良いのか? 2008-12-08


Use of smokeless tobacco and risk of myocardial infarction and stroke: systematic review with meta-analysis
Published 18 August 2009, doi:10.1136/bmj.b3060
Cite this as: BMJ 2009;339:b3060


主に男性の11研究
8つのリスク推定

致死的心筋梗塞:スモークレスたばこ相対リスク 1.13(95%信頼区間 1.06-1.21)で、超過リスクは現行使用者に限定的

五つのリスク推定ベースにした致死的卒中相対リスクは1.40(1.28-1.54)。


Forest plot of risk estimates for fatal myocardial infarction among users of smokeless tobacco products


Forest plot of risk estimates for fatal stroke among users of smokeless tobacco products


米国、スウェーデンの研究とも心筋梗塞・卒中死亡リスク増加を示した。

非致死的心筋梗塞・非致死的卒中を含めると総リスク推定は低下する。

用量反応データは限定的だが、卒中・心筋梗塞リスクとスモークレスたばこの使用頻度・期間強い相関は示唆されなかった。




再掲:朝日新聞が常識がないというのは常識だが・・・これはひどすぎる・・・→ 電子たばこ「タエコ」で一服いかが 「禁煙が楽に」2008年12月7日3時1分魚拓



問題の朝日新聞記事(2008年12月7日3時1分)は見事にウェブ上から削除されてます。
私の記憶が正しければこういう記事
 ↓
吸うと先端が赤くなり、口元からは紫煙が――。どこから見てもたばこだが、実は「作り物」だ。正体は禁煙用に作られた電子たばこの「タエコ」。利用者からは「たばこを吸っている気分を味わえ、禁煙が楽になる」と好評だ。また喫煙禁止場所でも楽しめることで、愛煙家にも評判になっている。

 タエコは中国の企業が開発し、大阪市の会社が輸入元となり、全国の代理店で販売されている。最大の特徴は徹底した「吸い込み感」の再現。長さ、細さともたばことほぼ同じ形。吸うと電源が入り、LEDがまるで火がついたかのように赤く光る。また筒に内蔵した電熱線で水蒸気を発生させ、吸い口からはたばこの煙のような紫煙が立ち上る。

 吸い口には取り換え用のカートリッジがあり、たばこの風味を感じることができる。ただし、ニコチンやタールは全く含んでいない。また煙は加湿器で使う程度の温度の水蒸気で、引火の危険もなく、「たばこと似て非なるもの」というわけだ。禁煙に挑む人からは「口寂しさが解消できる」。愛煙家からも「会議室や家の中でもたばこを吸っている気分になれる」という声が寄せられるという。

 筒は充電式で、カートリッジには約10種類の味がある。値段は1カ月分のカートリッジ(4725円)込みで1万8900円と、やや高価だが、札幌で販売をしている会社は「ずっとたばこを続けるより安いし、なにより健康的です」と話す。近く、札幌の代理店「インワールド」を通じて、全国展開の雑貨店にも並ぶ予定だ。ネットでの販売は同社のHP(http://www.taeco.jp)へ。(伊藤唯行)


要するに、販売に荷担!

by internalmedicine | 2009-08-29 10:06 | 喫煙禁煙  

PDE4阻害剤 roflumilastの臨床効果 肺機能改善・急性増悪減少効果

phosphodiesterase-4 inhibitor roflumilast は肺機能改善、急性悪化減少をもたらすか?
いままでの非層別化対象患者では、急性増悪減少効果はしめされてなかった。

Roflumilast in symptomatic chronic obstructive pulmonary disease: two randomised clinical trials
The Lancet, Volume 374, Issue 9691, Pages 685 - 694, 29 August 2009



NCT00297102 for M2-124
NCT00297115 for M2-125.

喫煙状態、LABA治療に従って層別化し、roflumilast(n=1537)とプラセボ(n=1554)で検討

両研究にて事前特異化プライマリエンドポイントは、達成し、同程度

プール化解析にて、気管支拡張剤前FEV1は、プラセボ比較で、48ml増加 (p<0·0001)

中等度もしくは重症患者1年あたりの悪化率は、roflumilastで1.14、プラセボで1.37 (減少 17% [95% CI 8—25], p<0·0003)

副事象イベントはroflumilastt (1040 [67%]) はプラセボ(963 [62%]); 219 (14%)より多い
副事象事由中断率はroflumilast群で219(14%)、プラセボで177(12%)

プール化解析にて、研究中の体重差はroflumilast vs プラセボで -2.17kg


PDE4阻害は、抗炎症作用がin vitroやin vivoで示され、喀痰中の好中球、好酸球数を増やす
roflumilastは肺機能を改善するが、患者非選択性の場合、急性増悪改善を示せなかった。

で、これは、患者選別を念頭に置いた検討であった。


体重変化に関しては、基礎BMIと無関係で、残念ながら肥満者の体重減少という効果ではない・・・それ以上はあまり、解説でも語られてない。

by internalmedicine | 2009-08-29 08:53 | 呼吸器系  

可溶性食物繊維サイリウムの過敏性腸症候群への効果

日本でもサイリウムってのが、特保扱いになっている

サイリウムってので、少々注意しないといけないのが・・・
サイリウム種皮、サイリウムシードガム等サイリウムを含む食品又は添加物によるアレルギーの報告について
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/0/6b0f2eacdc1652d7492565f300275200?OpenDocument



エダウチオオバコ (Plantago psyllium)
http://plantdb.ipc.miyakyo-u.ac.jp/php/view.php?plant_id=8132
・・・欧米では以前から、緩下剤として利用されていたようだ


この文献、可溶性食物繊維[soluble fibers] の代表格として、このサイリウムを対象としている。

過敏性腸症候群への可溶性繊維:psyllium  と 非可溶性繊維:branの比較検討

どちらも、1日10gと・・・日本のサプリメント使用に比べ、かなりの量のようだ

Branは耐用性がプラセボ、psylliumに比較して悪く、効果も有意でない。
Psylliumは耐用性がよく、1-2ヶ月めに効果ありという対照的な結果。


Soluble or insoluble fibre in irritable bowel syndrome in primary care? Randomised placebo controlled trial
BMJ 2009;339:b3154
プライマリエンドポイントは、事前2週間症状と比較したときの1、2、3ヶ月後症状改善判定
セカンダリエンドポイントは、IBS症状重症度スコア、腹痛重症度、IBS・QOLスケール

Psylliumは、初月 (57% v 35%; 相対リスク 1.60, 95% 信頼区間 1.13 ~ 2.26)、2ヶ月後 (59% v 41%; 1.44, 1.02 ~ 2.06).は改善比率高い
Branは3ヶ月めにより有効(57% v 32%; 1.70, 1.12 ~o 2.57)だが、統計学的にworst case analysisでは有意差無し


分類が乱暴なような気がする・・・
可溶性繊維は一般的に発酵性で、微生物繁殖の原料となり得、発酵によりnitrogenousな排泄物を利用し、腸内に蓄積すれば発がん性に関与するのだが、これを利用する最近の急激な増殖をもたらすこととなる。短鎖脂肪酸、プロピオン酸、ブチル酸、酢酸を産生し、腸内細胞へ供給される。polar acidの吸収によりナトリウム・水分吸収促進され、水バランスが改善する。ブチル酸は聴細胞のエネルギー源として利用され、プロピオン酸は骨格筋に運ばれ、酢酸は肝臓へ運ばれ、肝コレステロール合成抑制のフィードバック抑制を示す。
viscous fiberという概念 2006-05-25 


食物繊維には種々の物質が含まれ,簡単に定義することは難しいが,ここでは「植物の細胞壁あるいはその成分からなるもの」とする.ただし,細胞壁以外の原料から作られる非澱粉多糖体 (non-starch polysaccharides:NPS)も含まれる.英国では,食物繊維のことを NSP と言うようになっている.食物繊維には可溶性のものと難溶性ものとがある.可溶性のものは食品添加物として用途が広い(増量剤,安定剤,乳化剤等??ペクチン,キサンタンガム,寒天,カラゲナン,アラビアゴム,属植物種子外皮の psyllium 等). 発癌抑制作用が(動物実験で)認められている食物繊維は,不消化性オリゴ糖のような難溶性のものが多い.これら食物繊維は小腸では消化されないが,大腸では細菌叢の酵素の作用で分解される.可溶性食物繊維は大腸で分解される速度が早い.難溶性食物繊維は分解はされるが,速度が遅い.http://www.jpha.or.jp/jpha/jphanews/anzen_news/27.html

by internalmedicine | 2009-08-28 11:07 | 消化器  

イギリスの地域横断的検討:豚由来インフルエンザA/H1N1(2009) 日本では横断調査しないのか?

感冒・流感症状・NHS直接電話ヘルスラインでコールのあった患者と Health Protection Agency (HPA) 地域微生物研究所の結果の検討で、2009年豚由来インフルエンザA/H1N1の、地域での伝播発端の検討ということで、まぁ、イギリスでも広がってますよ・・・という論文

日本では、定点医療機関からの報告以外、地域的伝播の検討されてるのか?

無症候性キャリアに近い状態の確認、抗体保有率サーベイなど、地域横断的調査がなされないと、明確にされないと思うのだが・・・日本の感染症疫学ってのは、関係各位がえらそうにテレビや新聞でしているほど、たいしたことなさそうだ・・・

Monitoring the emergence of community transmission of influenza A/H1N1 2009 in England: a cross sectional opportunistic survey of self sampled telephone callers to NHS Direct
BMJ 2009;339:b3403 Published 27 August 2009, doi:10.1136/bmj.b3403

Influenza A/H1N1 2009 感染を、サンプル採取1385中、91(7%)で確認
加え、A/H3感染8例、B 2例を検知

自己採取サンプルによる感染患者比率の週毎変化はHPA地域微生物検査所の報告では増加

両システムからのデータを比較したところ、ロンドン・West MidlandでのA/H1N1 2009の感染例100以上の地域伝播が生じ、検査の20%超が陽性となりつつある

by internalmedicine | 2009-08-28 10:13 | インフルエンザ  

高濃度オゾン、家庭用発生器から

オゾン発生器、マイナスイオン治療?機器批判  2004-11-09

【オゾン発生装置健康被害放置の日本】オゾン濃度:大気6.6時間・70 ppbで健康成人の肺機能低下 2009-08-03

オゾンは、主に、呼吸器系疾患死亡リスクを増加させる vs 氾濫する空気清浄機(オゾン発生装置) 2009-03-12



オゾン発生機器の危険性は、マイナスイオン発生器と称するものが実はオゾン発生器だったり、その危険性を指摘したが、やっと、国民生活センターが思い腰を上げてくれた?


国民生活センター 家庭用オゾン発生器の安全性[2009年8月27日:公表]
.空気中での使用

* 空気中、水中の両方で使用ができる4銘柄は、排出口付近では最大2.2~10.2ppmと大変高濃度で、8.7畳相当の室内で30分間運転すると最大0.1~1.0ppmと、室内環境基準や労働環境における許容濃度の0.1ppmを超えて危険であった。
* 空気中のみで使用できる3銘柄のうち、1銘柄は長時間使用すると室内のオゾン濃度が0.1ppmを超える場合があるのに対し、残りの2銘柄は室内のオゾン濃度をほとんど上昇させることがなく、オゾン濃度には大きな差があった。


高濃度オゾン、家庭用発生器から 呼吸困難起こすレベル

2009年8月27日17時50分
http://www.asahi.com/national/update/0827/TKY200908270246.html
 家庭用のオゾン発生器のうち、人体に影響を及ぼすほどの高濃度オゾンが排出される製品が確認されたと国民生活センターが27日発表した。同センターが計測した濃度の最高値は、日本産業衛生学会が定めた労働者向けの許容濃度の約100倍で、呼吸困難や昏睡(こんすい)を引き起こすレベルだった。

 オゾンには強力な殺菌力や脱臭作用があるが、濃度や量によっては人体に悪影響がある。同センターは消費者の相談などをもとに7製品を選び、室内で30分間運転させるテストをした。

 結果によると、最も高濃度となった製品では室内の濃度が許容基準の約10倍になった。停止後、基準値に戻るまでに約3時間かかった。また、排出口付近では最高で基準の約100倍を超える濃度を計測した。室内と排出口の濃度でともに基準をクリアしたのは1製品だった。
 国内では家庭用には濃度の規制や安全性の基準はない。鼻づまりに効果があるとして直接ホースでオゾンを吸い込むよう使用法が記された製品もある。

 全国の消費生活センターには、オゾン発生器に関する相談が過去5年間に計410件寄せられており、センターは「専門知識のない消費者が安全に使用することは難しく、購入は避けた方がいい」と注意を呼びかけている。






日本産業衛生学会が定めた労働者向けの許容濃度
オゾン利用に関する安全管理規準
www.nedo.go.jp/expo2005/ecodrain/.../std_ozone050322jp.pdf


許容濃度 0.1ppm(提案1963) 0.1ppm
許容濃度の定義 1日8時間週40時間程度の労働時間中に肉体的に激しくない労働に従事する場合の暴露程度の算術平均(可逆的な若干の変化は身体機能の低下をもたらさなければ許容する立場)



日本空気清浄協会(1967):最高0.1ppm 平均0.05ppm

by internalmedicine | 2009-08-27 18:48 | 環境問題