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医師国家試験不適切問題・・・を解いてみる

国家試験不適切問題?


A45
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b2g.pdf

Krabbe病などのライソゾーム病を考えるが・・・答えは、筋電図とみたが・・・どうだろうか?


A56
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b6p.pdf
禁忌肢だけはわかる

”視力も矯正で改善しがたく、調節力、シルマー試験正常で、眼圧正常高値”適正な選択肢がないような気がするのだが・・・無理して選択すればミドリンとなるのだろうが・・・閉塞隅角緑内障を完全に除外できてない。


C1
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b71.pdf
自殺者数は、H20 32249名、H19 33093名
男性が2 2 , 8 3 1人で全体の7 0 . 8%
縊頸、飛降、溺水、薬毒物・・・の順で、”縊頸”が圧倒的
九州地域は多い地区(宮崎・鹿児島が特に)があるが、東北と比べるとさほど差がないため迷うところ
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/link/keisatsutyo.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/




D 38
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b61.pdf
えん下障害のための羊水過多・・・・先天性筋強直性ジストロフィー、Downでもありえると思う。
一応、問題として適切とされてはいるのだが・・・

http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/003267.htm
・・・では、myotonic dystrophyが書かれている。
Duchenne、Leigh脳症、Werdnig-Hoffmann病は発症が遅れるため



E 15
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b77.pdf
広く考えれば、感染ルート検索がすべて重要と言うことだろう
CJDは潜伏期間が長すぎて・・・ということで除外したかったのだろうが・・・出題意図はその辺か?
本来は、b, d, eあたりが正解のつもりだと思う。



E23
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b6j.pdf

非常に複雑で、法律は、試験に出しやすいので今後もこの分野は受験生にとって重要だろう。


感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条第1項及び第14条第2項に基づく届出の基準等について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01.html

eは明らかに間違い、”月単位報告対象疾患”(性感染症、MRSA、ペニシリン耐性肺炎球菌、薬剤耐性緑膿菌)の存在から・・・

疑似症に関しては、これも誤りだろう



発生情報届け出と、本人の同意の関係は、医師が感染症の患者等を診断した場合における都道府県知事等への届出(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条)の義務が優先とかんがえるべきであろう
http://www.k.tsukuba-tech.ac.jp/cl/visual_base/contents/our_clinic/privacy_policy.htm



E 41
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b67.pdf
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”疾患Bを予防できる割合”となると・・・正確な数字は出てこないと思う。



E69
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b5v.pdf

電顕写真で、MCあるいは膜性腎症なのかで答えも変わると思うが・・・


F3
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b6d.pdf
なぜ不適切なのか・・・不明



http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b5p.pdf

"ねたきり患者の軽度浮腫評価として適切な部位"ってなかなか成書に書かれてない部分をついてきている。
日常臨床的には、前脛骨部だとおもうが、


医師会雑誌(高齢者診療マニュアル)に”浮腫:浮腫は下肢末梢から出現しやすく,いずれも10秒ほどの圧迫で圧痕が観察される.心不全,低蛋白血症,腎炎などのほか,深部静脈血栓症,静脈弁不全,静脈瘤,長時間の座位,薬剤などでみられることがある."と書かれている。早期と書かれているから、顔面の浮腫ではなくて、下肢でよいのだろう。

http://www.merck.com/mmpe/sec07/ch069/ch069c.html


F21
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b5j.pdf


まず行うだから・・・アトロピンと思うが・・・

http://plaza.umin.ac.jp/~GHDNet/05/aha-073.htm



F 25
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b5d.pdf
陽性尤度=感度/(1-特異度)=50%/(100%-95%)=10
陰性尤度=(1-感度)/特異度=(100%-50%)/95%=50/95

故に、疾患である確率が、50%だったら、オッズ比は、1×10×(50/95)=5.26にあがるのでは?

類似問題解説:http://www3.kmu.ac.jp/medinfo/08/ebm/080507-3s.pdf


I 15
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b4v.pdf

血小板減少はSLE合併例で、血小板数増加は炎症状態に関連

http://emedicine.medscape.com/article/1007276-diagnosis



I 36
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b51.pdf


再構築まで考慮すれば答えは不明となる、初期の喘息病態に限定となっても、やや判断に困る
bとeあたりが正答か?

"組織学的には気道の炎症が特徴で,好酸球,リンパ球,マスト細胞などの浸潤と,気道_上皮の剥離を伴う慢性の気道炎症が特徴的”。免疫学的には多くの感者で環境アレルゲンに対するIgE抗体が存在する。しかしIgE抗体を持たない患者でも同様の気道炎症とリンパ球の活性化を認めている。喘息の描像を形成する因子はきわめて多様であるが,すべての喘息症例に共通ではない。好酸球主体の気道炎症とともに好中球主体の気道炎症を呈する症例の存在も明らかとなり、喘息の異なる異なる病像が注目されている。長期罹患患者では,気道上皮基底膜腺下線維化,平滑筋肥厚,粘膜下腺過形成などからなる気道のリモデリングが見られ、非可逆的な気流制限と持続的な気道過敏性の冗進をもたらし,喘息が難治化する原因になると考えられる。(2009年喘息予防・管理ガイドライン)

by internalmedicine | 2010-03-31 10:25 | 医学  

チョコレートを毎日食べるとほんの少し血圧を下げ、8年後、12%ほど心血管疾患リスク減少させる

ヨーロッパの研究者のチョコレートとワイン好きには・・・日本のお茶やミカン好きと共通したものがあるのかもしれない(苦笑)、日本ではこういうのってコホート研究が少なくて、みかんのやつなんて、みかんイベントに集まった人をたまたまアンケートして糖尿病によいなんて・・・報告する国立の研究所があるほどアホ

血圧1mm水銀柱しか代わらないのに、イベント効果が大きすぎで、降圧効果だけでは12%のみしか説明できないらしい・・・疑似科学やそれを利用した宣伝に使われなければよいが・・・

いわゆる、もともと健康的な食事を取る人たちが、たまたま偶発的に接触する対象物を研究した場合、真の因果関係がないのに、統計的に有意になってしまう"healthy user" effect はやはり否定しがたいのだが、一応、野菜やフルーツとの共役関係に関する検討では否定的であったらしい。


Chocolate consumption in relation to blood pressure and risk of cardiovascular disease in German adults
Eur Heart J (2010) doi: 10.1093/eurheartj/ehq068 First published online: March 30, 2010

1994-1998年をベースラインとして、19357名(35-65歳)の心筋梗塞・卒中なしの、降圧剤服用してない、 European Prospective Investigation into Cancer and Nutritionアームにて検討

平均フォローアップ8年後、心筋梗塞(n=166)、卒中(n=136)
最高4分位vs最小4分位比較で、平均収縮期血圧 1.0 mmHg [95% 信頼区間l (CI) −1.6 ~ −0.4 mmHg]、平均拡張期血圧 0.9 mmHg (95% CI −1.3 ~ −0.5 mmHg)
心筋梗塞・卒中複合アウトカム相対リスクの最高vs最小相対リスクは 0.61 (95% CI 0.44–0.87; P linear trend = 0.014)
ベースライン血圧にて12%k (95% CI 3–36%)リスク減少を説明可能
逆相関は心筋梗塞より卒中で強い


それにしても、チョコレートに含まれる炭水化物や脂質の悪影響をスペアできるほどの効果なのか?

by internalmedicine | 2010-03-31 08:51 | 動脈硬化/循環器  

コンシェルジュ医療

日本の地域貢献加算は、開業医奴隷制度で、まさに、24時間コンシェルジュ制度
参照:地域医療貢献加算:あなたのために30円で24時間働かすことのできるコンシェルジュ制度ができました  2010-02-17


米国では違う意味で、この言葉を使っているようだ。・・・ 皆保険制度に一歩踏み込んだ米国社会の議論。

”Concierge medicine”とは、1回ずつの診療毎に費用を払うのではなく、年間契約でプライマリ・ケアを担うというもので、贅沢すぎる、“luxury”な 臨床らしい。

どの程度の医者たちがこのコンシェルジュになりたがるか、また、検査や処方パターンを変えるか、臨床的アウトカムが従来のものよりすぐれるかは不明であった。
コンシェルジュ医師たちは2層構造を形成し、多くの患者たちが医療に授かれない可能性があるだろうと述べるものもいるが、医療ミュニティー側は沈黙を保っている。

コンシェルジュ医療の存在は、患者にとって最善を医師が行うようにというニーズを反映している。けれど、医療側が対応してくれるか、歴史的チャレンジである。


http://conciergemedicinetoday.com/branding.html



Perspectives
Concierge Medicine: A “Regular” Physician's Perspective
Ann Int. Med. vol. 152 no. 6 391-392 Mar. 16, 2010


Ann Int Med. で、音声解説
http://feedproxy.google.com/~r/AnnalsPodcast/~3/Xz9NQcglJA4/annals_20100316.mp3
Posted: Tue, 16 Mar 2010 14:59:21 EST




地域貢献加算のQ&A補足でもやはり、原則24時間365日拘束というのは変化なし。
”準夜帯(午後6時から午前0時まで、午前6時から午前8時まで)において、速やかに患者にコールバックすること”が明示されたが、その他もやはり対応を義務づけたものだった。
コアとなる時間は夜間の数時間(いわゆる準夜帯)になると思われるが、他の職員の協力も得ながら、原則、標榜時間外でも連絡が取れる体制を確保すること。

文面解釈でもめることは”診療報酬改訂”のたびで、わざとわかりにくくしてあるが、決して、深夜帯免除とは書いていない。かかりつけ患者だけに対応を絞るとも書いてない・・・すなわち、見ず知らずの患者と自称する電話には夜間といえど対応をしなければならない休みなしの奴隷制度なのである。
これを憲法違反で法廷闘争にできないものなのだろうか?保険医協会あたりががんばってくれればと・・・

by internalmedicine | 2010-03-30 18:06 | 医療一般  

”米国民では、2型糖尿病検診は30歳と45歳スタートし、3-5年毎が、もっともコスト効果的


Age at initiation and frequency of screening to detect type 2 diabetes: a cost-effectiveness analysis
The Lancet, Early Online Publication, 30 March 2010
doi:10.1016/S0140-6736(09)62162-0Cite or Link Using DOI


日本でまともになされることがないQALY研究

simulated screening strategies

*No screening (control)
*Screen the entire population for type 2 diabetes starting at age 30 years. For those not diagnosed, repeat screening every 3 years up to age 75 years (30 years, every 3 years)
*Start screening at age 45 years and repeat every year up to age 75 years (45 years, every year)
*Start screening at age 45 years and repeat every 3 years up to age 75 years (45 years, every 3 years)
*Start screening at age 45 years and repeat every 5 years up to age 75 years (45 years, every 5 years)
*Start screening at age 60 years and repeat every 3 years up to age 75 years (60 years, every 3 years)
*Screen only when the person's blood pressure is greater than 140/90 mm Hg. Repeat screening every year at the corresponding visit for blood pressure monitoring, up to age 75 years (hypertension diagnosis, every year)
*Screen only when the person's blood pressure is greater than 135/80 mm Hg. Repeat screening every 5 years at the corresponding visit for blood pressure monitoring, up to age 75 years (hypertension diagnosis, every 5 years)
*Start screening at age 30 years and repeat every 6 months until age 75 years (maximum screening)



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各検診群での50歳をCOSまでの2型糖尿病診断推定比率



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50歳までの検診QALYあたりの推定費用




QALY無視の日本の検診研究は、ことごとくクズ 

・・・確信が深まってる

by internalmedicine | 2010-03-30 11:09 | 糖尿病・肥満  

こうもり同士の衝突防止機能

PNASの速報となっているようだが、まだ、onlineでは確認できなかった。医学系のオンラインサービスで扱われていたので紹介

同志社大学・生物ソナーグループ Bio-sonar Group
コウモリはこのエコーロケーションを実現させるために,様々な驚くべき機能を有している.いずれのコウモリも極めて大きく発達した耳介(pinna)を持ち,巧みに動かして音の取捨選択をしていると考えられている.鼻からパルスを発する種類のコウモリは,鼻葉(nose-leaf)と呼ばれる器官を持ち,これによってパルスを収束させて放射することができる.またコウモリが発するパルスは単調ではない.コウモリはターゲットとの総合的な状況に応じて最適な情報を得るために能動的に音響的特徴を変化させることができる(※2).また脳内にはこれらのエコーロケーション機構を実現するための聴覚情報処理に特化した部位が確認されている.

Shizuko Hiryu, Mary E. Bates, James A. Simmons, and Hiroshi Riquimaroux. FM echolocating bats shift frequencies to avoid broadcast-echo ambiguity in clutter. Proceedings of the National Academy of Sciences, March 29, 2010 DOI: 10.1073/pnas.1000429107


ScienceDaily:How Bats Avoid Collisions: Making Mental Templates of Sound and Echo
http://www.sciencedaily.com/releases/2010/03/100329152519.htm

EurekAlert!
Brown University-led team discovers how bats avoid collisions
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-03/bu-but032510.php

by internalmedicine | 2010-03-30 10:23 | その他  

非心原性卒中二次予防ガイドライン抗血小板療法ガイドラインレビュー

卒中の二次予防の現行ガイドラインのレビュー
Current Guidelines on Antiplatelet Agents for Secondary Prevention of Noncardiogenic Stroke:
An Evidence-Based Review
B. Brent Simmons, MD; Albert Yeo, MD; and Kent Fung, MD
Postgraduate Medicine: Volume 122: No.2
doi: 10.3810/pgm.2010.03.2121



抗血小板治療は、虚血性卒中二次予防のmainstayである。
Prevention Regimen for Effectively Avoiding Second Strokes (PRoFESS)、Clopidogrel for High Atherothrombotic Risk and Ischemic Stabilization, Management、Avoidance (CHARISMA) trial、European/Australasian Stroke Prevention in Reversible Ischaemia Trial (ESPRIT)により、様々な抗血小板剤のベストな使用法についての新しい知見が加わった。

アスピリンは、再発性卒中のリスクを減少し、アスピリン+ジピリダモールはアスピリン単独より優れていることが再三示されている。
さらに、アスピリン/ジピリダモールに対してclopidogrelの非劣性が示され、第一選択と考えられている。

これらの薬剤使用方法についてASA/ASAは明確な推奨を行っている。




clopidogrelって、CYP多形型に影響される(2009-01-22)し、かならずしも、明確な臨床研究結果だけではない(http://intmed.exblog.jp/3513627/)。一方、日本では、シロスタゾールの情報が多く、特に、CSPS(cylostazol Stroke Prevention Study)やメタアナリシス(Journal of Stroke Volume 18, Issue 6, Pages 482-490 (November 2009))、ESC 2009: No Significant Reduction in Progression of Symptomatic Intracranial Stenosis With Cilostazol vs Clopidogrel(http://www.medscape.com/viewarticle/704459)・Trial of Cilostazol in Symptomatic Intracranial Arterial Stenosis II (TOSS-2) などがあるが、まだまだ、外国のガイドラインレベルでは、評価されてないのだろうか?

by internalmedicine | 2010-03-30 08:53 | 中枢神経  

プライマリ・ケアにおける、コモンな舌病変

舌の訴えを聞くことが多いので、対応策としての、自己学習

Common Tongue Conditions in Primary Care Reviewed
http://cme.medscape.com/viewarticle/718564?src=cmenews&uac=46043HR

最も多い舌の病態は、”geographic tongue”(地図状)、 ”fissured tongue”(亀裂舌)、”hairy tongue”(毛舌:glos・so・trich・ia )

* 地図状舌は、蛇行性挙上した境界を有する移動性の平滑な外観を有する病変

・亀裂舌と関連
・通常症状なし
・治療は必要ないが、局所ステロイドゲルや抗ヒスタミンを舌にリンスすることで熱いもの、スパイシーな食物による刺激を和らげるため使われることがある

* 亀裂舌は、通常加齢とともに生じ、正常の境界が深まったために生じる。

・ダウン症候群、先端巨大症、乾癬、シェーグレン症候群、Melkersson-Rosenthal syndrome((血管運動神経性浮腫を伴う反復性顔面神経麻痺)との関連もある
・治療は必要ないが、舌をやさしくブラッシングすることで緩和することができる

*毛舌は、白色もしくは、tan-to-black color(日焼け色)で、毛髪のように舌の背側に伸びるひものような外観

・抗生剤、喫煙、口腔衛生不良と関連
・毛舌は、通常無症状だが、口臭や異常味覚と関連する
・治療は必要ないが、舌をやさしくブラッシングすることや舌をこすることが有用

*口腔毛状白板症(Oral hairy leukoplakia)は一側あるいは両側の縁の白色、毛状病変

・免疫およびEpstein-Barr 感染と関連
・口腔抗ウィルス薬治療

*扁平苔癬(Lichen planus) は網状、白色、レース状の舌の粘膜病変や浅い潰瘍病変

o 治療は、カンジダ感染を伴う場合抗真菌薬、潰瘍には局所的ステロイド、診断不明なら政権、もし網状なら治療必要なしT


* 正中菱形舌炎(Median rhomboid glossitis)は、 光沢ある、平滑な、紅斑性の、菱形の形状の斑状病変で、舌の正中背側にみられる。

・カンジダ感染としばしば関連があり
・通常無症状だが、灼熱感や掻痒感を伴うこともある
・局所抗真菌治療

*萎縮性舌炎(Atrophic glossitis)は平滑で 光沢あるピンク状、赤色のバックグラウンドの舌

・鉄、葉酸、ビタミンB12、リボフラビン、ナイアシン欠乏、基礎疾患や薬物で生じる。
・基礎的原因疾患への治療

* 白線(Linea alba)は、舌や両側縁に、かみ合わせによる外傷による口腔粘膜の白色線状病変

・治療は必要ない

* 舌の腫瘍性病変は生検・切開が必要となる
o Granular cell tumors appear as small, smooth, solitary, firm, painless lesions.
o Traumatic fibroma appears as a focal, thickened, dome-shaped, pink, smooth area along the bite line.
o Leukoplakia is a white patch or plaque commonly linked with tobacco use.
o Erythroplakia is a red patch or plaque.
o Erythroleukoplakia is a speckled red-and-white lesion.
o Squamous cell carcinoma appears as slight thickening over red or white base on the lateral surface that can become nodular or ulcerated.
o Lingual thyroid nodule appears as smooth nodular lesion in the midline of the posterior dorsal surface, which can be linked with difficulty swallowing and hypothyroidism.
o Lymphoepithelial cysts appear as yellow nodules on the ventral surface, tonsillar area, or floor of the mouth.
o Squamous papilloma appears as single pedunculated lesion with finger-like projections.



* .口腔内灼熱症候群(BMS:burning mouth syndrome)は、正常あるいはやや露出状の外観である、 突然の灼熱状感覚
・数年後自然消失する
・症状治療は、αリポ酸、クロナゼパム、認知行動療法
男性より女性に7倍.特に中高年(平均60歳)に好発し、小児での報告例はない。同時にドライマウス、歯科疾患、義歯、地図状舌、平滑舌、カンジダ症などが認められる場合もあるが、臨床的に疼痛の原因を特定できない場合が多い
病型:1型(35%):,起床時には癌痛はみられないが,1日を通して痛みが徐々に進行し,夕方にピークを迎える、2型(55%):,起床時から癌痛がみられ,1日を通して一定の痛みが持続し、精神医学的問題,特に慢性の不安との関連が認められる、3型(10%):,痩痛は断続的で,症状がまったくない時間帯がある疼痛は頬粘膜,口腔底,咽喉など,通常はあまりみられない部位に生じ、この型は,食品添加物や調味料に対するアレルギーとの関連が認められる
Minor Emergencies:Splinter to Fractureから



他、Ankyloglossia or short lingual frenulum 、acroglossia ・・・

by internalmedicine | 2010-03-29 09:41 | 消化器  

低温蒸し料理が一般の高温調理食よりインスリン感受性悪化予防的だが、血中コレステロールなどは増加

低温蒸し(スチーム)料理って、果たして、健康によいのだろうか?

NHKってのは今までも”血液どろどろ”など軽薄な情報を多々垂れ流し、世間様に大きな迷惑をかけ続けているが、この低温蒸し料理でも、”理想的な調理法として大ブームの「蒸し料理」”などと、科学的根拠がまだ希薄なのに・・・やりたい放題。マスコミの親玉なのにまったくもって・・・不愉快なテレビ局の姿勢である。

62名のボランティアに対する、ランダム化食事対照化介入トライアルで、”高温調理ベースの食事は2型糖尿病や心血管疾患リスクを促進するマーカーを増加させるが、高温調理をより低温調理技術にすることで、糖尿病や心血管疾患バイオマーカーを軽減することができる”という報告。

要するに、低温蒸し料理にすることで、インスリン感受性については高温料理よりインスリン感受性悪化が少なく糖尿病などではよいだろうと想定されたとのこと

A diet based on high-heat-treated foods promotes risk factors for diabetes mellitus and cardiovascular diseases
Am J Clin Nutr (March 24, 2010). doi:10.3945/ajcn.2009.28737

一つは、低温スチーム料理と高温クッキング調理の比較


2つのタイプの食事は主にメイラード反応産物( Maillard reaction products (MRPs))の違い
MRPsを食事や被験者の便、血液、尿酸プル比較で、N{epsilon}-carboxymethyllysine をメラー度反応産物指標として使用
血糖・脂質代謝指標、酸化ストレス指標を1ヶ月後解析

低温スチーム料理食と異なり、1ヶ月間の高温調理食では、インスリン感受性、長鎖脂肪酸(ω3)脂肪酸、ビタミンC・E等を少なくする [それぞれ、–17% (P < 0.002), –13% (P < 0.0001), –8% (P < 0.01)]

しかし、血中コレステロールや中性脂肪は増加した[+5% (P < 0.01) 、+9% (P < 0.01)]




確かに、低温スチーム料理の方が、インスリン感受性やω3を減少させるのだが、血中コレステロール値、TG値を上げるのだが・・・

果たして、健康的と断定してよいものだろうか?

by internalmedicine | 2010-03-27 10:53 | 動脈硬化/循環器  

幸福と収入:人は他人と比較、特に、金持ちとの比較で幸福感を感じるらしい

金で幸せを買うことができるか? ・・・ こういう研究もあるんだと・・・

Money and Happiness
Rank of Income, Not Income, Affects Life Satisfaction
Psychologica Science Published online before print February 18, 2010, doi: 10.1177/0956797610362671


これを拾い読みしたが、おもしろい・・・絶対的収入より、相対的収入による地位により幸福感を感じ、収入下層をみるより、収入の多い層との比較で幸福感を感じる。・・・ただ、収入と幸福感を直結するのは、途上国ほど顕著とのこと。

"absolute-income hypothesis"ってのが金と幸せが原因・結果的に直結し、収入が高ければ幸福感も高いというもの(Diener, 1984).

金と幸福感の相関は実際には少ない、しかし、effect sizeは低所得発展途上経済ほど大きい(Howell & Howell, 2008)、この相関は小程度だが、現実に存在する(Lucas & Schimmack, 2009)

まぁいづれにせよ、金銭収入と幸福感は直接に単純に関連があるわけではない。

絶対的収入が幸福に直結するという考えは、 Easterlin (1974) paradoxとして参照され、一定時期の国家では正の相関があるが、時とともに相関が減少・消失するという( Easterlin R.A.(1974). Does economic growth improve the human lot? Some empirical evidence. In David P.A., Reder M.W. (Eds.), Nations and households in economic growth: Essays in honour of Moses Abramovitz (pp. 89–125). New York: Academic Press.))



rank-income hypothesis:すなわち、金銭でもたらせられる社会階層からの間接的に幸福はもたらされるという仮説

対立する仮説は、traditional reference-income hypothesis
収入比較dominant modelで、通常比較、参照との収入比較、社会的構成比較群との収入で個別がとらえる部分で影響されるというモデル、簡単に言えばその国家での相対的収入地位関係との関連があるという仮説と考える。参照群比較の平均収入の位置によりnegativeにそして、有意にそのwell-beingが影響されるということが、reference-income approachで示された (e.g., Clark & Oswald, 1996).


本来紹介の文献は、 rank-income hypothesis、すなわち、utilityの代わりに、比較対象群内での個々の社会ランク地位と幸福に関する報告
このrank-based modelでは、人々は、utilityを、絶対的な収入や時給が高いかより、収入分布内の地位に依存するutility増加に基づいて獲得する (Brown, Gardner, Oswald, & Qian, 2008; Clark, Kristensen・・・)

自分より収入の多い人たちの数比較(upward comparison:上部階層との比較)は、下部階層比較より、満足感に影響を与えることが示されている(Duesenberry J.S.(1949). Income, saving, and the theory of consumer behavior. Cambridge, MA: Harvard University Press.)。

by internalmedicine | 2010-03-27 09:15 | 医学  

肺がんとGPC5のdownregulation

非喫煙者の肺がん発症に、13q31.3の遺伝子変異 はGPC5の発現に影響を与え、非喫煙者肺がんの攻撃受容性を増し、GPC5のdownregulationがおそらく肺がん発症と関わることが示された。

Genetic variants and risk of lung cancer in never smokers: a genome-wide association study
The Lancet Oncology, Early Online Publication, 22 March 2010

by internalmedicine | 2010-03-27 08:17 | がん