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日本の近未来: 保険未加入で未診断率アップ、発作型喘息で治療不充分・QOL低下・・・ 

Coker T, et al "The association of health insurance and disease impairment with reported asthma prevalence in U.S. children" Health Svcs Res 2011.


2003-008年の国内健康栄養調査

多変量解析で、非被保険子供より被保険子供では、現行喘息診断報告オッズ比は高い(odds ratio [OR] = 2.08, 95% confidence interval [CI]: 1.47–2.94)
保険と喘息による障害状況の関連は、発作性の子供の場合、OR = 4.08, 95% CI: 1.57–10.61
持続性の場合は相関がない。
発作性の子供の場合、保険状況が吸入ステロイド使用と相関 (OR = 4.51, 95% CI: 1.18–17.24) し、喘息関連医療機関利用と関連(OR = 5.21, 95% CI: 1.21–23.53)する。持続性喘息ではこの関連は見られない。


民主党執行部はTPPをごり押しするようだ。アメリカスタンダードが直接日本に適応できる自体となるだろう。で、保険制度完備されてない米国と同じ状況が日本でも同様に生じる。


・・・民主党のせいで・・・しかも福山(ネオリベにご執心らしい)という医師資格をもつ人が先導者ということ・・・なんたる皮肉、 後生まで覚えておこう。

by internalmedicine | 2011-10-31 17:19 | くそ役人  

整体師、整骨院、柔道整復師・・・

この事件の「整体師」と「整骨院」経営の関係は・・・、”整体師・開設者”の”施術所”ということなのだろうか・・・

知っての通り、”整体師”は民間呼称、”柔道整復師”は国家資格。

民間資格と公的資格の呼称の混同の問題だけでなく、柔道整復師と整体師(士)の仕事の峻別がなされてたか気になるところである。特に、保険を用いた施術に関して・・・

みだしは・・・「拳銃所持、整体師を逮捕」
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本文は・・・「整骨院経営者を逮捕」
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朝日新聞は、
整体師を拳銃所持容疑で逮捕 自宅に改造拳銃8丁と実弾

 静岡県警と警視庁の合同捜査班は31日、静岡県伊東市八幡野、整体師小川幸一容疑者(59)を銃刀法違反(拳銃加重所持など)の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。

 県警薬物銃器対策課などによると、小川容疑者は14日、自宅に自動装填(そうてん)式の改造拳銃5丁と、このうちの2丁と適合する手製の実弾2発、回転弾倉式の改造拳銃3丁と、どれとも適合しない実弾5発を所持した疑いがある。

 小川容疑者の自宅からは万力などの工具がそろっており、県警は拳銃マニアとみて調べている。

by internalmedicine | 2011-10-31 16:54 | 医療一般  

COPD治療に、p38抑制剤吸入・・・

Design and Synthesis of Inhaled p38 Inhibitors for the Treatment of Chronic Obstructive Pulmonary Disease
by: David S. Millan, Mark E. Bunnage, Jane L. Burrows, Kenneth J. Butcher, Peter G. Dodd, Timothy J. Evans, David A. Fairman, Samantha J. Hughes, Iain C. Kilty, Arnaud Lemaitre, Russell A. Lewthwaite, Axel Mahnke, John P. Mathias, James Philip, Robert T. Smith, Mark H. Stefaniak, Michael Yeadon, Christopher Phillips

J. Med. Chem. In Journal of Medicinal Chemistry (5 September 2011)

by internalmedicine | 2011-10-31 16:48 | 呼吸器系  

卒中・心筋梗塞 Transition of Care 問題

transition :入院(入所)から、他の施設、外来、在宅への移行

定義は多くあるが、コンセンサスが必要。
だが、入院科医師から退院までの2つのコンポーネントにベネフィット効果関連エビデンスが少なく、システマティックレビューの所見に関しては十分なエビデンスがない。

Transition of Care for Acute Stroke and Myocardial Infarction Patients: From Hospitalization to Rehabilitation, Recovery, and Secondary Prevention
http://www.effectivehealthcare.ahrq.gov/index.cfm/search-for-guides-reviews-and-reports/?pageaction=displayproduct&productID=821

pdf: http://www.effectivehealthcare.ahrq.gov/ehc/products/306/821/EvidReport-Transistions_20111031.pdf

”Transition of care intervention”の4つのカテゴリー
(1) hospital-initiated support for discharge was the initial stage in the transition of care process
(2) patient and family education interventions were started during hospitalization but were continued at the community level
(3) community-based models of support followed hospital discharge
(4) chronic disease management models of care assumed the responsibility for long-term care.

by internalmedicine | 2011-10-31 09:33 | 医療一般  

大気汚染(粒子状物質PM10)と肺がんの関連

Long-Term Ambient Fine Particulate Matter Air Pollution and Lung Cancer in a Large Cohort of Never Smokers
Turner et al.
Am. J. Respir. Crit. Care Med..2011; 0: 201106-1011OCv1

序文:大気中微粒子(PM2.5)汚染急性慢性暴露により心血管死亡率増加するという圧倒的エビデンスの存在、しかし、肺がん疫学上のPM2.5の役割は明らかでない。特に、先進国・非喫煙者での影響。
目的:長期大気PM2.5濃度と肺がん死亡率の関連を検討(生涯非喫煙者 188,699;120万人のCPS-II研究:アメリカがん学会 1982年、2008年まで前向きコホート
方法:大都市部統計的平均PM2.5濃度を中心部モニタリングデータに基づくそれぞれの被験者で決定
Cox proportional hazards regression modelで、肺がん死亡率とPM2.5に関する補正ハザード比と95%信頼区間
測定・主要結果:1100名の肺がん死亡数を26年間観測

間接喫煙やラドン暴露などの他の肺がんリスク補正後、PM2.5濃度の10 μg/m3増加毎15-27%肺がん死亡率増加と相関

PM2.5と肺がん死亡率の相関は男性、女性、関連年齢・教育獲得レベル横断的に同等。
しかし、正常BMI、慢性肺疾患既往では相関が強い (p < 0.05)

結論:PM2.5大気汚染濃度は小さいが、近年10年単位で、肺がん死亡率増加と検知可能な増加関連性がある。


参照:http://intmed.exblog.jp/6529264/
中曽根と小泉は、公衆衛生・医療に対してきわめて冷徹であった。ともに、国民の健康を軽視しつづけた医療施策であった(http://intmed.exblog.jp/2250056)。

中曽根政権の時から減衰した大気汚染対策(第108回国会 本会議 第18号 昭和六十二年五月十九日(火曜日) オゾン問題 )・・・今、石油に関わる税金の問題が世間を騒がしているが、ディーゼル粒子の健康被害を考えればディーゼル排気税など創設してでも、、健康被害補償が必要ではないだろうか?


by internalmedicine | 2011-10-30 11:57 | 環境問題  

喘息と運動トレーニング


Effects of physical training in asthma: a systematic review Br J Sports Med > v.34(3); Jun 2000

こういう古い報告もある・・・

Cochrane reviewなのだが、研究数が少なく苦労してるようだ・・・

Chandratilleke M, et al "Physical training for asthma (Cochrane review update)" CHEST 2011; Abstract 917A.
情報ソース:http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/CHEST/29257

Cochrane reviewで、週2回の最低20分継続のセッションの運動プログラム対象

喘息症状二関する運動トレーニング効果みた7研究を検討
FEV1、FVC、PEF量影響なし(P>0.05)
運動能力(最大酸素摂取、最大呼気換気量、work capacity)は運動トレーニングで改善(P≤0.008 for all)

HRQOLを検討した5つの研究で異なるツール使用のため、比較検討できず
2つで行ったところ、total及び運動面の制限改善、症状回数、心理・社会的サブスコアの改善をみた

運動誘発喘息発作と関連する病態では注意が必要というのを付け足しておくべきだろう。
http://www.mayoclinic.com/health/exercise-induced-asthma/DS01040/DSECTION=causes

by internalmedicine | 2011-10-29 09:40 | 呼吸器系  

食事抗酸化成分不足と慢性肺疾患肺機能の関係があるという・・・

The Effect of Antioxidant Intake on Pulmonary Function in Chronic Lung Disease Is Moderated by Gender
Chest October 2010 vol. 138 no. 4 supp 488A

抗酸化不足はの食事のCOPDでは、肺機能悪化が見られる。
ビタミンA、C、D不足が男性でFVC低値と関連するが、女性ではない。

ただ、20名程度の研究

・・・これだけでは何とも言えないような話で、食事成分とライフスタイルとの共役関係もあきらかでないし・・・

by internalmedicine | 2011-10-29 09:02 | 呼吸器系  

モメタゾン/ホルメテロール合剤 COPD有効性安全性治験

fluticasone/salmeterol (Advair) 、budesonide/formoterol (Symbicort)が合剤としてある。
mometasone furoate/formeterolという合剤

Dulera Inhalation HFA Aerosol Inhaler


COPDに関するmometasone furoate/formoterol(Dulera)の26週対プラシーボ治験

・Mometasone furoate/formoterol 200/10 µg twice daily
・Mometasone furoate 400 µg twice daily
・Formoterol 10 µg twice daily
・Placebo

プライマリエンドポイントは12時間後のFEV1(13週目):有意なFEV1増加が高投与量群認められた(P<0.001 for both)。

他のプライマリエンドポイントは、formeterol単独との組み合わせ2群を13週目の吸入前早朝FEV1で比較したもので、同様の効果あったが統計学的有意差は一方のみしか認めなかった(P≤0.029 for both doses)。

副事象に関しては問題なしとのこと


(26週目の治療関連副事象イベント率は、高投与併用群 7.2%、 低用量併用群 4.9%、mometasone単独群 8%、フォルメテロール単独群 7.5%、プラシーボ 5.4%)
The rate of treatment-related adverse events at 26 weeks did not differ betw


Doherty D, et al "Efficacy and safety of mometasone furoate/formoterol in subjects with moderate to very severe chronic obstructive pulmonary disease: results from two phase III 26-week trials" CHEST 2011; Abstract 535A.
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/CHEST/29329


COPDの薬物治験ってのは1秒量の改善が主眼。最近は、副作用がないことも重要視されてはいるようだが、ここでの有効性というのは、生存率改善や合併症の改善うんぬんではなく、あくまでも機能的改善効果。
長期にわたる全体の死亡率や合併症・入院率に関しては何も答えになってないことに注意が必要だ。
この領域の薬剤にも、高血圧治験に於けるhard outcomeに関する検討がすべての薬剤に要求されるべきである。

by internalmedicine | 2011-10-29 08:45 | 呼吸器系  

糖質ステロイド使用と、低25-ビタミンD値

Association of Glucocorticoid Use and Low 25-Hydroxyvitamin D Levels: Results from the National Health and Nutrition Examination Survey (NHANES): 2001–2006
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism September 28, 2011 jc.2011-1600

NHANES 2001-2006横断研究

全体で10ng/ml未満は5%
ステロイド使用者では11%が10 ng/ml未満
25(OH)D欠乏オッズはステロイドにより2.36; 95% 信頼区間 (CI), 1.25, 4.45

多変量解析補正にて相関不変(OR, 2.21; 95% CI, 1.01, 4.85)
NHANES IIIデータでも同様(OR, 1.88; 95% CI, 1.01, 3.48)



"When doctors write that prescription for steroids and they're sending the patients for lab tests, they should also get the vitamin D level measured," said study lead author Amy Skversky, M.D., M.S., assistant professor of pediatrics at Einstein and Montefiore Medical Center, the University Hospital for Einstein.
・・・と書かれている。・・・が日本では、25-OHビタミンD測定が保険適応でない

ビタミンD欠乏の原因はおそらく、ビタミン活性化酵素増加と解説。
参照:http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-09/aeco-osl092911.php

by internalmedicine | 2011-10-28 22:02 | 運動系  

アスピリン:高リスクLynch症候群 直腸結腸がんリスク減少予防効果

アスピリンは高リスクに結腸直腸癌予防で重要な役割を果たす。
高リスク患者へのアスピリン投与症例で、非使用に比べ60%ほどの相対リスク減少が明らかに・・・・


Burn J, et al "Long-term effect of aspirin on cancer risk in carriers of hereditary colorectal cancer: an analysis from the CAPP2 randomised controlled trial" Lancet 2011; DOI: 10.1016/S0140-6736(11)61049-0.
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736%2811%2961049-0/fulltext(リンク未成立)
podcast

Lynch症候群患者は全直腸結腸がん症例の約3%と推定、約80%が直腸結腸癌発症する
DNA mismatch repair geneの機能的遺伝子喪失疾患

CAPP2 (as the second trial conducted in the U.K.'s Colorectal Adenoma/Carcinoma Prevention Programme)と呼ばれるトライアルで、Lynch症候群(遺伝性非ポリポーシス) 861名をランダム割り付け

ITT解析では、CAPP2において、プラセボ比較で リスクを37%減少(有意差無し HR 0.63, 95% CI 0.35 to 1.13)
しかし、補正解析で、有意差あり  (incidence rate ratio 0.56, 95% CI 0.32 to 0.99)

最低2年服用 508例では、ハザード比 0.41
服用2年未満例では明らかなベネフィット認めず(HR 1.07, 95% CI 0.47 to 2.41)

per-protocolにて、非直腸結腸癌減少に関しても減少傾向が強く見られた (HR 0.47, P=0.07)

by internalmedicine | 2011-10-28 10:23 | がん