メタアナリシス:スタチンは糖尿病発症リスクを高める

スタチン治療トライアルで、スタチン使用患者で糖尿病発症リスク増加

リピトールも、リポバスも、クレストールも

StatinOdds ratio (95% CI)
Overall (n=91 140)1.09 (1.02-1.17)
Atorvastatin only (n=7773)1.14 (0.89-1.46)
Simvastatin only (n=18 815)1.11 (0.97-1.26)
Rosuvastatin only (n=24 714)1.18 (1.04-1.33)
Pravastatin (n=33 627)1.03 (0.90-1.19)
Lovastatin (n=6211)0.98 (0.70-1.38)




Statins and risk of incident diabetes: a collaborative meta-analysis of randomised statin trials
The Lancet, Early Online Publication, 17 February 2010

Medline, Embase, Cochrane Central Register of Controlled Trials(1994 ~ 2009)で、ランダム化対照エンドポイント研究を抽出。1000名超の1年以上のフォローアップ確定者を検討。

13の計91140名の被験者、4278名(2226名スタチン割付、対照割付 2052)で、平均4年間で糖尿病発症を検討
スタチン治療は、9%ほど糖尿病発症リスク増加(オッズ比 [OR] 1·09; 95% CI 1·02—1·17)、 トライアル間のheterogeneity 少ない(I2=11%)

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Meta-regressionにて、スタチンの糖尿病発症リスクは、高齢者ほど高いが、ベースラインのBMIやLDL濃度の変化も残りのリスク変数に関連認めず

255(95% CI 150-852)名の4年間スタチン使用で、余計に糖尿病発症者1名を作ることとなる。




薬剤による差があるのか?・・・内容からはわからなかったが、高齢者への影響が大きく、高齢者では血糖チェックが必要ということになるようだ。

薬剤差があるとしたら、メバロチンは再評価されて然るべき薬剤である。MEGA study(Lancet 2006; 368: 1155-1163.)のおかげ?


メタアナリシス:スタチン一次予防治療のエビデンス 2009-07-03
スタチンは生存率を改善し、心血管疾患あきらかな既往のない対象者でも、主要心血管・脳血管イベントリスクを減少させうる。スタチン治療の有効性に関して、年齢、性、糖尿病の有無でその差は有意なものでない。
心血管リスクの高い人たちへのスタチン長期使用のベネフィットを否定すべきではない。


一次予防効果はいくつかの報告で明らかだが、糖尿病発症の絶対的リスクは少ないが、高齢者では配慮が必要だろう。250名にひとり・・・ということで、騒ぎ立てるほどのインパクトをもつほどではないと思うのだが・・・一次予防のスタチン効果 NNTとともに考慮すべきだろう。

スタチン治療の一次予防:6万5千超のメタアナリシス 2008-12-25
スタチンの安全性 2007-11-27
さて、どうなるか・・・スタチンの一次予防 in Japan 2005-11-17

by internalmedicine | 2010-02-20 11:47 | 動脈硬化/循環器

 

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