喘息:長期ベータ刺激剤ICS併用でも挿管や死亡増加?

吸入ステロイドと同時コントロールされた形の長期作動ベータアゴニスト使用は、喘息関連挿管・死亡を増加させる・・・というショッキングな報告


”Article in Press”ということで、この論文の評価はこれから?


Long-acting Beta-Agonists with and without Inhaled Corticosteroids and Catastrophic Asthma Events
The American Journal of Medicine, In Press, Corrected Proof, Available online 20 February 2010

2008年12月からのpooled dataに基づく、プラセボと長期作動ベータアゴニストを吸入ステロイドと吸入ステロイド単独と比較した、最低3ヶ月間の喘息対照治験解析

少なくともひとつの重大なイベント(喘息関連挿管・死亡)を含む評価

36588名の被験者を含むpooled trial dataで、長期作動性ベータアゴニスト(LABA)はcatastrophic eventsを2倍増加((Peto odds ratio [OR] 2.10; 95% 信頼区間 [CI], 1.37-3.22)

様々なコルチコステロイド投与と併用のLABAは、プラセボ比較で有意に増加(OR 1.83; 95% CI, 1.14-2.95)、コルチコステロイド単独と比較した併用コルチコステロイド併用治療でも増加(OR 3.65; 95% CI, 1.39-9.55)

コルチコステロイドの様々な使用、合剤使用、salmeterol や formeterol、小児・成人を含め、同様な増加が見られた(OR 8.19; 95% CI, 1.10-61.18)。

by internalmedicine | 2010-02-22 09:50 | 呼吸器系  

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