急性期ケア・重症入院と認知機能の関連
2010年 02月 24日
Ehlenbachらの、ベースラインで認知症のない老人の前向きコホートで、定期的感覚で認知機能評価を行い、認知機能減少が、急性ケア・重症入院を経験する人たちが、入院しない人たちに比べ、その減衰の程度が大きいことを見いだした。
著者らは、急性期・重症ケア老人は入院しないヒトに比べ認知機能減衰尤度増加すると述べている。
Association Between Acute Care and Critical Illness Hospitalization and Cognitive Function in Older Adults
William J. Ehlenbach, MD, MSc; Catherine L. Hough, MD, MSc; Paul K. Crane, MD, MPH; Sebastien J. P. A. Haneuse, PhD; Shannon S. Carson, MD; J. Randall Curtis, MD, MPH; Eric B. Larson, MD, MPH
JAMA. 2010;303(8):763-770.
急性期ケアや重症病態はCASIスコアが、非入院患者に比べて、低くなる。
清因子補正後、非重症患者では40%認知症リスク高める。重症入院では、リスクが高いが、サンプルサイズの問題で有意差は証明できなかった。
メカニズムは不明。入院により、気づかれてない認知機能低下・認知症診断制作所と成ってるのかもしれない。このようになる要素が急性疾患と関連しているのかもしれないし、重症の程度により、認知機能減少と原因的に相関しているかもしれない。
研究者たちは、重症疾患が神経認知機能障害に関わるメカニズムは多岐に渡るとのべている。血液酸素分圧低下、幻覚、低血圧、血糖調整異常、全身性感染症、鎮静、鎮痛剤など・・・
疾患や重症状態の認知機能への影響への今後の研究が必要
by internalmedicine | 2010-02-24 09:48 | 精神・認知