体重正常者でも、体重の周期性変動があれば、心血管リスク増加

一次情報源は、EPI|PNAM 2010らしい

Waring ME, Eaton CB, Lapane KL, et al. Weight cycling and overall weight status during middle age and incident cardiovascular disease events and all-cause and cardiovascular mortality. EPI|PNAM 2010; March 3, 2010; San Francisco, CA. Abstract P138.

medscape today：http://www.medscape.com/viewarticle/718070?src=rss


正常体重の人たちにとって、ＢＭＩの２年間の変動をその定義とする、体重の周期性が、心血管疾患のリスク増加に関わるという報告。weight cyclerとよぶ人たちは、過剰体重者と同様の心血管イベントだが、周期性を認めない過体重の人たちは、心血管イベントリスクとして付加的リスクが増加するわけではなく、体重増加リスクを上回ることもない。

４０-５５歳の体重でいかに体重があるか、そして、up downするかどうかを研究者たちは観察し、２年間、正常体重、体重変動がきれいにない人たちに比べ、過体重肥満者と同様、正常体重でもup downのある人たちは心血管疾患や死亡リスクが増加することが見いだされた。


EPI|PNAM 2010（Cardiovascular Disease Epidemiology and Prevention and Nutrition, Physical Activity, and Metabolism 2010 Conference）で報告された

心血管イベント

正常体重、非周期性　参照群
正常体重、周期性　1.5(1.2-2.0)
過体重、　周期性 1.7(1.3-2.2)
過体重、非周期性　1.8(1.4-2.2)
肥満 2.7(2.0-3.5)

心血管死亡

正常体重、非周期性　参照群
正常体重、周期性　1.4 (1.0–2.0)
過体重、　周期性 1.3 (0.9–2.0)
過体重、非周期性　1.6 (1.1–2.2)
肥満 1.8 (1.1–2.9)