ACCORD サブグループ:2型糖尿病フィブラート+スタチン併用ルーチン使用はスタチン単独比較で価値認めず

fenofibrateとsimvastatinの併用は、simvastatin単独に比べ、致死的心血管イベント・非致死的心筋梗塞・非致死的卒中減少に働かない。
2型糖尿病高リスク患者の大多数において、併用のルーチン使用を推奨しない。

Effects of Combination Lipid Therapy in Type 2 Diabetes Mellitus
The ACCORD Study Group
www.nejm.org March 14, 2010 (10.1056/NEJMoa1001282)


心血管高リスク状態における、スタチン+フィブラートの2型糖尿病患者の心血管疾患リスク減少効果に関する検討で、5518名の2型糖尿病のオープンラベル下でのシンバスタチンと、マスク下のフィブラート、プラセボ投与比較研究で、プライマリアウトカムは非致死的心筋梗塞、非致死性卒中、心血管原因死
平均フォローアップ 4.7年
プライマリアウトカムの年発生頻度は、fenofibrate群で2.2%、プラセボ群は2.4% (hazard ratio in the fenofibrate group, 0.92; 95% 信頼区間 [CI], 0.79 to 1.08; P=0.32)
セカンダリアウトカムどれでも有意な差なし
死亡年率はfenofibrate群で、1.5%、プラセボ群で1.6% (hazard ratio, 0.91; 95% CI, 0.75 to 1.10; P=0.33)
事前特異化サブグループ解析にて、性別による治療効果のheterogeneity示唆、男性でベネフィット、女性で有害性の可能性 (P=0.01 for interaction)
脂質サブグループによる相互作用の可能性、、高TGかつ低HDL群でベネフィットのが高い可能性がある (P=0.057 for interaction)

by internalmedicine | 2010-03-15 08:57 | 糖尿病・肥満  

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