大洋薬品業務停止命令
2010年 03月 17日
多くの医師たちが危惧していた、ジェネリック専門メーカーの品質問題、企業信頼性問題はやはり存在していた。
すなわち、”別サンプルを意図的に品質検査に出す”という犯罪を犯す薬品会社が、現に存在するのである。・・・この犯罪的行為に対して、行政は考えられないような甘い行政処分を行うつもりのようだ。
大洋薬品停止命令へ 調合ミス品を出荷
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010031702000068.html
(魚拓)
2010年3月17日 朝刊
ジェネリック医薬品大手の大洋薬品工業(名古屋市中村区)が、主力の高山工場(岐阜県高山市)で製造し昨年九月に自主回収した胃潰瘍(かいよう)などの治療薬について、安全管理に重大な問題があったとして岐阜県は近く、同工場に薬事法に基づく業務停止命令を出す方針を固めた。大手製薬会社の自主回収を受け、行政機関が業務停止命令を出すのは異例。同県は、業務停止は三月下旬から十日間前後で検討している。
朝日新聞
薬の調合ミス、業務停止命令へ 大洋薬品高山工場2010年3月17日13時41分
http://www.asahi.com/national/update/0317/NGY201003170011.html
岐阜県は17日、ジェネリック医薬品大手・大洋薬品工業(本社・名古屋市)の高山工場(岐阜県高山市)に対し、月内にも薬事法に基づく業務停止命令を出すことを決めた。同工場で製造された胃潰瘍(かいよう)などの治療薬の調合を間違え、規格外のまま出荷したという。同社は「健康被害の報告はない」と説明している。業務停止期間は10日前後の見込みという。
同社などによると、治療薬は錠剤「ガスポートD錠20ミリグラム」で、昨年2月に主成分ファモチジンの調合を間違えて製造した。同4~9月に計280万錠を全国の医療機関や薬局計約3千カ所に出荷した。出荷前に品質調査をするが、その際も手順などを間違え、調合ミスに気づかなかったという。
昨年9月に長野県から錠剤を検査すると連絡があり、同社も独自に調べたところ、調合ミスが判明。昨年9~10月に自主回収したが、実際に回収できたのは16%という。
同工場の薬品の製造業許可を出している岐阜県は昨年10月~今年3月、工場の立ち入り調査を実施。調合過程の管理に問題があったとして行政処分を決めたという。
意図的犯罪なのに・・・・たった、10日の一工場の業務停止でごまかす・・・行政!
H22.3.18追記(魚拓)
大洋薬品、意図的交換認める 品質検査サンプル
2010年3月18日 09時09分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010031890090900.html
ジェネリック医薬品大手の大洋薬品工業(名古屋市中村区)が、高山工場(岐阜県高山市)で調合ミスのため規格外の胃潰瘍(かいよう)などの治療薬を製造し自主回収した問題で、同社が昨年11月、調合ミスのない別サンプルを意図的に品質検査に出したことを認める報告書を岐阜県に提出していたことが分かった。
治療薬は「ガスポートD錠20ミリグラム」(一般名ファモチジン)。昨年2月13日製造の約2万8000箱で有効成分を誤って調合したが、社内の品質検査をすり抜けて出荷された。
岐阜県によると、報告書の提出は昨年11月16日。その中で規格外の製品が品質検査を通過した原因を「現場の担当者が調合ミスの発覚を恐れ、別ロットのサンプルを検査に出した」と説明していた。
同県は報告書で初めて意図的な品質検査の操作を把握し、悪質とみて行政処分の検討に入った。同社が自主回収した製品を県の研究機関で調べ、今月上旬に規格外と確認した上で、業務停止命令を出す方針を固めた。
高山工場の工場長は17日、本紙の取材に対し、別サンプルを意図的に検査へ回した点について「組織的に指示はしていない」と語り、担当者個人の判断だと強調した。
(中日新聞)
前日の朝日新聞などの”ミスに気がつかなかった”ってのは誤報!・・・ 当事者の故意の犯罪である。
日本ジェネリック製薬協会(JGA):理事:新谷 重樹 大洋薬品工業株式会社 代表取締役社長
by internalmedicine | 2010-03-17 09:06 | くそ役人