妊娠期に母親がオリーブオイルを食べるとその子供1歳まで喘鳴少なくなる
2010年 03月 26日
Olive oil during pregnancy is associated with reduced wheezing during the first year of life of the offsprin
Pediatric Pulmonology Volume 45 Issue 4, Pages 395 - 402 Published Online: 19 Mar 2010
妊娠中、地中海ダイエット、調理やサラダドレッシングにオリーブオイル使用することで、子供の生下1年間の喘鳴減少をもたらすか?
スペインの乳児クリニック1409名の乳児(平均年齢、16.6 ± 2.5ヶ月)
妊娠中の食事データをアンケートで収集
喘鳴有りの乳児は42.2%で、層別化
単変量解析にて、地中海ダイエットとオリーブオイル使用アドヒアランスは有意に生下初年喘鳴減少と関連
しかし、多変量解析後、オリーブオイル使用のみが喘鳴減少 (aOR = 0.57 [95% CI = 0.4-0.9])
男児(1.8 [1.4-2.3])、託児所 (2.15 [1.5-3.1])、母親の喘息 (2.16 [1.3-3.6])、母親の喫煙(1.83 [1.3-2.2])、乳児湿疹(1.95 [1.3-2.9])、自宅壁のかび(1.72 [1.2-2.5])補正後も喘鳴との相関残存
「辛そうで辛くない少し辛いラー油」などが話題で、”ラー油”がなぜかブームと聞いているが、成分・製法に関して一定の定義を見いだすことができない。英訳であるChili oil (also called hot chili oil or hot oil)をWiki程度しかなく、”chili oil (also called hot chili oil or hot oil) is a condiment made from vegetable oil that has been infused with dried chili peppers and sometimes also additional ingredients.”とかかれているだけである。乾燥唐辛子と”additional ingredients”を混ぜた植物性オイルということになっている。
"chill oil”をpubmedで検索すると、substance P (SubP)との関連がいくつか検索される。唐辛子が必須成分のようだから当然だろう。問題はこれが妊婦で使用されるとどの程度胎児移行性があるか、ラー油のbioavailabilityはどうなっているのか検討が必要だろう。
「辛そうで辛くない少し辛いラー油」の成分をみると”食用なたね油、フライドガーリック、食用ごま油、唐辛子、フライドオニオン、唐辛子みそ、砂糖、食塩、パプリカ、すりごま、オニオンパウダー、粉末しょうゆ(小麦を含む)、調味料(アミノ酸)、酸化防止剤(ビタミンE)
エネルギー/656kcal、たんぱく質/5.4g、脂質/62.3g、糖質/15.1g、食物繊維/6.4g、ナトリウム/1.6g、食塩相当量/4.1g”http://www.momoya.co.jp/products/detail/rayu_sukoshikarai.php
どの程度の量は行っているのかわからないが、塩分も、脂質もそこそこ入っているので・・・健康的とは言い難い気がする。
by internalmedicine | 2010-03-26 10:23 | 呼吸器系