低温蒸し料理が一般の高温調理食よりインスリン感受性悪化予防的だが、血中コレステロールなどは増加
2010年 03月 27日
NHKってのは今までも”血液どろどろ”など軽薄な情報を多々垂れ流し、世間様に大きな迷惑をかけ続けているが、この低温蒸し料理でも、”理想的な調理法として大ブームの「蒸し料理」”などと、科学的根拠がまだ希薄なのに・・・やりたい放題。マスコミの親玉なのにまったくもって・・・不愉快なテレビ局の姿勢である。
62名のボランティアに対する、ランダム化食事対照化介入トライアルで、”高温調理ベースの食事は2型糖尿病や心血管疾患リスクを促進するマーカーを増加させるが、高温調理をより低温調理技術にすることで、糖尿病や心血管疾患バイオマーカーを軽減することができる”という報告。
要するに、低温蒸し料理にすることで、インスリン感受性については高温料理よりインスリン感受性悪化が少なく糖尿病などではよいだろうと想定されたとのこと
A diet based on high-heat-treated foods promotes risk factors for diabetes mellitus and cardiovascular diseases
Am J Clin Nutr (March 24, 2010). doi:10.3945/ajcn.2009.28737
一つは、低温スチーム料理と高温クッキング調理の比較
2つのタイプの食事は主にメイラード反応産物( Maillard reaction products (MRPs))の違い
MRPsを食事や被験者の便、血液、尿酸プル比較で、N{epsilon}-carboxymethyllysine をメラー度反応産物指標として使用
血糖・脂質代謝指標、酸化ストレス指標を1ヶ月後解析
低温スチーム料理食と異なり、1ヶ月間の高温調理食では、インスリン感受性、長鎖脂肪酸(ω3)脂肪酸、ビタミンC・E等を少なくする [それぞれ、–17% (P < 0.002), –13% (P < 0.0001), –8% (P < 0.01)]
しかし、血中コレステロールや中性脂肪は増加した[+5% (P < 0.01) 、+9% (P < 0.01)]
確かに、低温スチーム料理の方が、インスリン感受性やω3を減少させるのだが、血中コレステロール値、TG値を上げるのだが・・・
果たして、健康的と断定してよいものだろうか?
by internalmedicine | 2010-03-27 10:53 | 動脈硬化/循環器