コンシェルジュ医療

日本の地域貢献加算は、開業医奴隷制度で、まさに、24時間コンシェルジュ制度
参照:地域医療貢献加算:あなたのために30円で24時間働かすことのできるコンシェルジュ制度ができました  2010-02-17


米国では違う意味で、この言葉を使っているようだ。・・・ 皆保険制度に一歩踏み込んだ米国社会の議論。

”Concierge medicine”とは、1回ずつの診療毎に費用を払うのではなく、年間契約でプライマリ・ケアを担うというもので、贅沢すぎる、“luxury”な 臨床らしい。

どの程度の医者たちがこのコンシェルジュになりたがるか、また、検査や処方パターンを変えるか、臨床的アウトカムが従来のものよりすぐれるかは不明であった。
コンシェルジュ医師たちは2層構造を形成し、多くの患者たちが医療に授かれない可能性があるだろうと述べるものもいるが、医療ミュニティー側は沈黙を保っている。

コンシェルジュ医療の存在は、患者にとって最善を医師が行うようにというニーズを反映している。けれど、医療側が対応してくれるか、歴史的チャレンジである。


http://conciergemedicinetoday.com/branding.html



Perspectives
Concierge Medicine: A “Regular” Physician's Perspective
Ann Int. Med. vol. 152 no. 6 391-392 Mar. 16, 2010


Ann Int Med. で、音声解説
http://feedproxy.google.com/~r/AnnalsPodcast/~3/Xz9NQcglJA4/annals_20100316.mp3
Posted: Tue, 16 Mar 2010 14:59:21 EST




地域貢献加算のQ&A補足でもやはり、原則24時間365日拘束というのは変化なし。
”準夜帯(午後6時から午前0時まで、午前6時から午前8時まで)において、速やかに患者にコールバックすること”が明示されたが、その他もやはり対応を義務づけたものだった。
コアとなる時間は夜間の数時間(いわゆる準夜帯)になると思われるが、他の職員の協力も得ながら、原則、標榜時間外でも連絡が取れる体制を確保すること。

文面解釈でもめることは”診療報酬改訂”のたびで、わざとわかりにくくしてあるが、決して、深夜帯免除とは書いていない。かかりつけ患者だけに対応を絞るとも書いてない・・・すなわち、見ず知らずの患者と自称する電話には夜間といえど対応をしなければならない休みなしの奴隷制度なのである。
これを憲法違反で法廷闘争にできないものなのだろうか?保険医協会あたりががんばってくれればと・・・

by internalmedicine | 2010-03-30 18:06 | 医療一般

 

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