人工呼吸下 患者自己管理鎮静(PCS)

究極の自己管理の一つ、人工呼吸下の鎮静を、患者自己調整下でおこなうというもの


Patient-controlled Sedation: A Novel Approach to Management of Sedative Therapy with Mechanically Ventilated Patients
Published online before print March 18, 2010, doi: 10.1378/chest.09-2615 chest.09-2615

安全性検討のパイロット研究で、patient-controlled sedation (PCS)の適切性・満足度を評価

Dexmedetomidine を患者の要求に従い投与し、最大24時間の輸液ポンプシステムでおこなうもの
ポンプは、基礎量と患者トリガーボーラス注射投与できるよう設計
データは、sedationの適正さ、鎮痛剤や鎮静剤の追加党よ、血行動態指標、PCSの安全性、患者満足度、看護満足度のデータ収集

血行動態指標の大多数は安全内であり、25%が軽度副事象的生理学的影響を示した。患者側ではPCSのsedationは適正という認識にかかわらず、70%が追加麻薬やベンゾジアゼピンを必要とした。

患者側は、不安自己管理として、relaxationのレベルとして、自己投与sedationを安心としてdexmedetomidine PCSを好む
看護師も、sedation手段としてのPCS、sedativeとしてのdexmedetomidine、sedationの患者の反応に一般的に満足。


試みとして、興味あるが、人工呼吸下の状態で、メンタリティーが保てる、一過性・持続性の認知機能障害がある場合はどうするのか、その有無をどう判断するのか・・・問題になりそう。

by internalmedicine | 2010-04-02 14:52 | 呼吸器系  

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