胆道系腫瘍:ABC-02トライアル シスプラチン+GEM v GEM単独


胆道系がんは、先進国では少ない方のがんで、UKでは1200名ほど、USでは9千名ほどの新規発症だが、おそらく、胆石がらみだろうが、増加しているとのこと。
多くの患者は、発症時点で進行してたり、手術後再発など、化学療法を行うケースが多い。
しかし、症例数のためか、なかなかランダム化試験が行われてないようで、standard palliative regimenとして認識されているものが無いと序文

そういう意味でも価値ある論文という次第

胆道系がんに対する、シスプラチン+gemcitabine(ジェムザール(Gemzar、略号:GEM)) v gemcitabine単独 ランダム化トライアル
包括的生存・無進展生存期間は併用療法が上回った。
副事象は両群同様


Cisplatin plus Gemcitabine versus Gemcitabine for Biliary Tract Cancer
ABC-02 Trial Investigators
N Engl. J Med. Vol. 362:(14) 1273-1281 Apr. 8, 2010

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by internalmedicine | 2010-04-08 09:31 | がん  

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