心不全老人脆弱性指標としての6分間歩行距離は、強い予後推定指標となる

論文としては、非参加比率も多いし、対象数も少ないし・・・評価しにくい部分もあるが、6分間歩行距離という簡単な試験を、心不全・老人脆弱性指標として用い、しかも、生命予後と強い相関というのはかなり重要な知見だと思う。


The 6-Minute Walk Is Associated With Frailty and Predicts Mortality in Older Adults With Heart Failure
Congestive Heart Failure Early View (Articles online in advance of print) Published Online: 5 Apr 2010


心不全は、老人の機能的衰退や脆弱性発症に関与。2004-2005年の駆出率40%以下の60名の心不全患者2008年に評価。6分間歩行距離(6MW)、脆弱性スコア、バイオマーカー(25-OH D、CRP、IL6)を測定
ベースラインとフォローアップを3群でカテゴライズ
・nonfrail/normal endurance (NF/NE):非脆弱・運動耐容能正常群
・nonfrail/low endurance (NF/LE) :非脆弱/低運動耐容能群
・frail/low endurance (F/LE):脆弱/低運動耐用群
生存期間を fraility/endurance状態と関連して評価、死亡率の予後推定

43名の男性、17名の女性(平均年齢 78±12歳)
フォロー中、20名死亡、20名が参加し、20名が非参加

時間推移にて、脆弱性/運動耐用能は変化なし(McNemar;P=.19)

死亡は、NF/NE 18%、NF/LE 45%、F/LF 60%

NF/NE群は、NF/LE ( P=.032) 、F/LE ( P=.014) より生存率良好

6MW と 脆弱性スコアは独立した予後因子で、ハザード比0.82(95% 信頼区間、0.72-0.94)、1.64(95%信頼区間、1.19-2.26)で、NYHA、IL-6も同様

Backward stepwise Cox regressionは6MWと脆弱性がそれぞれ死亡率と相関(P=.005)、しかも高相関であった。
身体機能は、心不全老人での死亡率の重要な予後因子であり、6MWは脆弱性指標として有益

by internalmedicine | 2010-04-08 09:54 | 動脈硬化/循環器  

<< がん:野菜・果物の癌抑制効果は... 胆道系腫瘍:ABC-02トライ... >>