β遮断剤は骨折予防に役立つ・・・

Use of -Blockers and Risk of Fractures
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/abstract/292/11/1326
JAMA. 2004;292:1326-1332.

動物研究でβ‐遮断剤であるプロプラノロールは骨形成を促進するというデータがあり、サイアザイド系利尿剤の併用の有無に関わらずβ‐遮断剤の使用が骨折減少に役立つかもしれない
症例対照分析(UK General Practice Research Database (GPRD))


手・前腕 (n = 12 837 [42.0%]) 、足(n = 4627 [15.1%])が骨折として多かった。

β‐遮断剤、サイアザイド系利尿剤未使用群に比較して
・β‐遮断剤の現行使用:0.77 (95% confidence interval [CI], 0.72-0.83)
・サイアザイドの現行使用:0.80 (95% CI, 0.74-0.86)
・β‐遮断剤・サイアザイド両剤の現行使用:0.71 (95% CI, 0.64-0.79)
(喫煙、BMI、医療機関受診、CCB、ACE阻害剤、向精神薬、抗うつ薬、スタチン、抗痙攣薬、ベンゾジアゼピン、コルチコステロイド、エストロゲンは補正)

結論:β‐遮断剤は骨折のリスク減少に役立つことを示唆。サイアザイド系利尿剤使用非使用無関係。骨粗しょう症進展のリスクを有する多くの老人ではβ‐遮断剤・サイアザイド使用がなんらかの有益性を有するかもしれない。

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ACE阻害剤、CCBの骨への影響を調べたのですが、よくわかりませんでした。

by internalmedicine | 2004-09-16 12:25 | 運動系  

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