反ワクチン運動先進国で、麻疹輸出国・・

はしか患者数、過去最低 厚労省調査で見通(共同ニュース)とのことで、国際比較はされてませんが、“17歳以下のはしかの患者数は今年1月から8月末までで計約1400人。昨年同時期の約7800人と比べ、80%以上の減少”となったそうです。

麻疹輸出国日本の汚名をすこしでも速く除いてほしいものです。


ただ、十歳代後半より三十歳前半の年代は,ワクチンの接種率も六〇~七〇%前後と低く,成人麻疹の発生の大半を占めている(日本医師会ニュースから)はずです。

かれらが乳幼児のころ、日本では“ワクチン接種禍”報道が多くなされ、それに連動する形のいわゆる“市民運動”がさかんだった頃です。

“反ワクチン運動”禍がこういう形で具現化されたものです。


かれらに関する冷静な分析もなされております。
 
 ↓


【反ワクチンに関する誤った共通概念】
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1 消毒や衛生環境の整備で、ワクチン以前に感染症は既に無くなっていた
2 病気になった人の多くはワクチンを受けていた
3 他のワクチンより多くの副作用や死亡事例が関連している“ホット”なワクチンロットが存在する。
4 ワクチンは多くの重篤な副作用、症状、死亡例さえある
5 ワクチンで予防できる疾患はすでに我が国からは消滅している
6 小児に複数の疾患に対するワクチン接種をすると副作用のリスクが増加し、免疫系に負担を多くかける
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Anti-immunization on the Web Infect Med 15(7):453-458, 1998



反ワクチン活動:だましのパターン

ワクチンにおけるQuackeryの所業に関して、日本での事例“SIDSとワクチン”という形の紹介があります。

Google検索すると、該当とおもわれるサイトが存在します。

日本は反ワクチン運動先進国で、麻疹輸出国・・なのです。

by internalmedicine | 2004-09-16 12:26 | 医学  

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