EPICOR 研究:GIと食事全糖摂取量:女性においては冠動脈疾患と関連
2010年 04月 13日
今回は、肯定的というか、女性において・・・冠動脈疾患に関する限定的現象を報告している。
Glycemic index (GI)
Dietary glycemic load (GL)
EPICOR study にて、このGL・GIと冠動脈性心疾患(CHD)との関連を、イタリア人男女の大規模・heterogeneous cohort(47 749 名のボランティア (男性 15 171 、女性 32 578) )で検討
Dietary Glycemic Load and Index and Risk of Coronary Heart Disease in a Large Italian Cohort: The EPICOR Study
Arch Intern Med. 2010;170(7):640-647.
フォローアップ期間中央値 7.9年、463名(女性 158、男性 305名)発症
炭水化物摂取最高4分位女性は最低4分位女性に比べ有意にリスク増加(RR, 2.00; 95% CI, 1.16-3.43)
男性では有意な相関認めず (P = .04 for interaction).
高GI食事からの炭水化物摂取増加ほど、女性ではCHDリスク増加(RR, 1.68; 95% CI, 1.02-2.75)
しかし、低GI炭水化物摂食増加では相関認めず
最高GL 4分位女性では、最小4分位女性に比べ、CHDリスクが有意に高い (RR, 2.24; 95% CI, 1.26-3.98)
しかし、男性では有意ではなかった (P = .03 for interaction)
高GI食からの炭水化物量の多い食べ物は、冠動脈性心疾患のリスク増加を女性ではもたらす。男性ではその証明はできなかった。
食事性炭水化物の役割はその種類に依存し、高GI食からの炭水化物でリスク増加する。
高glycemic dietの女性での副事象は、性別により異なり、リポ蛋白やブドウ糖代謝による違いと想定される。
参照:過体重・肥満若年者に対する糖負荷4種類の比較 Glycemic Index 2006-07-25
by internalmedicine | 2010-04-13 09:16 | 糖尿病・肥満