日本の高尿酸血症ガイドラインのアホさ加減


日本痛風・核酸代謝学会:ガイドライン高尿酸血症のガイドラインが発表になっております。
http://www.tukaku.jp/guideline.pdf

一部の医師から無症候性高尿酸血症の取り扱いについて、国際的な取り扱い方法と異なることが以前から指摘されているわけですが、あいもかわらず、7-8-9にこだわっているやり方で、“高尿酸血症”という検査値異常=“病名”と直結するアホさ加減には・・・開いた口がふさがりません。(おかげで口腔内乾燥症になりました)

#医者がおぼえやすいからって理由で、その治療法に固執するのかい!!!(怒り!)

Cleaveland clinicの、“無症候性高尿酸血症:治療すべきか否か”をしっかりよんでもらいたいものです。


参考文献の提示が無く、エビデンスレベルの記載もないわけで、このガイドラインは、格の低いガイドラインだと思われます。

合併症のない“無症候性高尿酸血症”に関して
“高尿酸血症のうち、血性高尿酸値が8.0mg/dLないし9.0mg/dLを越えたものは、それ以下の症例より将来の痛風関節炎、尿酸結石の発症率が有意に高い”

ということは、そうだろうと思いますが、

問題は薬物治療介入によって得られる、efficacy/effect、benefit、riskの提示が無く、
図2の一人歩きが始まるのではないかと危惧します。


日本のガイドラインの策定方法は、科学的でない、ほとんど、密室性で、権威的であるのです。いい加減にしてもらいたいものです。(どこぞのスポーツ・オーナー・経営者集団とおんなじですなあ)


<私感>
医者ってのはつくづく科学的でないのですなあ。クリニックArtの科学的アウフヘーベンこそ臨床の醍醐味とわたしはおもうのですが・・

by internalmedicine | 2004-09-18 08:51 | 内科全般  

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