マラリアによるARDS:ステロイド治療・免疫療法の可能性
2010年 04月 30日
・・で、ステロイド治療が効果ある可能性がマウスモデルで報告
実験動物マラリア原虫:Plasmodium berghei
Immunopathology and Dexamethasone Therapy in a New Model for Malaria-associated Acute Respiratory Distress Syndrome
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 181. pp. 957-968, (2010)
C57BL/6 マウスをPlasmodium berghei NK65で感染し、MA-ARDS発症を、体重、組織、BALで評価。肺組織のサイトカイン・ケモカイン発現をRT-PCRで解析、白血球サブクラスをフローサイトメトリー分析で評価
このモデルでは、サイトカインやケモカインの肺での発現は、Plasmodium chabaudi ASによる感染マウスより高値であった。
このモデルでは、いくつかのサイトカインやケモカインは、Plasmodium chabaudi ASによる感染マウス(MA-ARDS原因とならない)より高値増加
CD8+Tリンパ球 除去により、pathogenicを示す
dexamethasoneはMA-ARDSをブロックし、合併症発症後でさえ効果があり、肺の白血球集積減少し、単球/マクロファージ誘引性ケモカインの発現を減少させる
by internalmedicine | 2010-04-30 17:12 | 感染症