肺炎球菌ワクチンは中年以降の男性のその後の心筋梗塞・卒中を減少させなかった

インフルエンザワクチンは、再発性心筋梗塞、心臓突然死、心臓疾患原因入院、血管再建術必要性、卒中リスク減少の可能性が示されている

同様な現象が、PPVに関しても示せないかという仮説

45歳以上の男性コホートで、肺炎球菌ワクチンは、その後の急性心筋梗塞や卒中のリスク減少との関連が示せなかった。


前向きコホートKaiser Permanente Northern and Southern California health plans
84170名(45−69歳: California Men's Health Study):2002年1月〜2003年12月登録、2007年12月31日

Pneumococcal Vaccination and Risk of Acute Myocardial Infarction and Stroke in Men
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JAMA. 2010;303(17):1699-1706.

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初回心筋梗塞:1211/112837 ワクチン人年 (10.73 / 1000 人年) vs 1494/246170 非ワクチン人年(6.07/1000 人年)
卒中:651/122821(5.30/1000 人年) vs 483/254541(1.90/1000 人年)

propensity score補正にて、肺炎ワクチンと急性心筋梗塞リスク減少 (補正ハザード比 [HR], 1.09; 95% 信頼区間l [CI], 0.98-1.21) 、卒中減少(補正 HR, 1.14; 95% CI, 1.00-1.31)のエビデンス認めず

逆相関は、異なる年齢・リスク群男性で、認めなかった。

この結果は一致しておりICD-9コードをアウトカム定義として用いているということでも推定は変化なかった。




肺炎球菌ワクチンに関しては、嘘がまかり通っており、専門家(自称を含め、公称と読んで良い専門家でも)も、臨床的エビデンスを無視した発言が目立つ

Hussらのシステミックレビューやメタアナリシス(CMAJ. 2009;180(1):48-58.)では、PPV有効性に関してheterogeneityの幅が大きく、多くの先進諸国で推奨である、慢性疾患基礎疾患者や高齢者における、肺炎に対する予防の有効性のエビデンスは乏しい。
高品質トライアルでは一般に予防効果に関するエビデンスは少ない。
初期の頃の研究の2つで、ランダム化の不適切さを含めたことで、Cochrane reviewの結論は、IPDに関して OR 0.26 (95% CI, 0.15-0.46)が示された。


この記述は論文のdiscussion部分なのだが、万有製薬や不勉強な有名・高名研究者たちは、この治験を無視して、一方的に肺炎球菌ワクチンの有効性のみを喧伝している。

このワクチンに関して、関西の半ワクチングループが寡黙なのが・・・実に不思議

by internalmedicine | 2010-05-05 10:05 | 感染症

 

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