α一リポ酸(チオクト酸)を含む「健康食品」による低血糖

そんなに効果があるなら、なぜ治療薬物として認可されなかったという疑問がすぐあがる。

調べてみると・・・
インスリン抵抗性動物実験モデルでや2型糖尿病でのinsulin-relugated glucose disposal改善が報告され、その機序は、”Alpha-Lipoic acid (LA) is a disulfide compound that is produced in small quantities in cells, and functions naturally as a co-enzyme in the pyruvate dehydrogenase and alpha-ketoglutarate dehydrogenase mitochondrial enzyme complexes”で、ミトコンドリア酵素系の補酵素としての作用である。

薬物的投与量では、LAは多機能antioxicantで、ドイツでは、30年以上前から糖尿病性神経障害に利用されている。iv治療によりインスリンを介するブドウ糖利用亢進が報告されている。しかし、経口投与としてはmarginalな影響しかない。
Diabetes Technol Ther. 2000 Autumn;2(3):401-13.


経口投与では通常たいした効果なく、商品化できなかったことが推定される。


だが、確立した糖尿病治療との併用で、低血糖作用が顕在化したようだ。

低血糖リスクを回避して、利用できないものか・・・などと思ってしまう。

     (地120) 平成22年5月11目
都道府県医師会  担 当 理 事 殿
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 さて今般、厚生労働省医薬食品局食品案全部基準審査課長より各都道府県等衛生主管部(局)長宛に、「α一リポ酸(チオクト酸)を含む「健康食品」について」の通知が発出されるとともに、本会に対しても協力方依頼がありました。
 本件は、厚生労働科学研究において実施された全国調査において、「自発性低血糖症」を発症した患者187名中19名が「健康食品」を摂取しており、内16名がα一リポ酸を摂取していることが判明したとの情報提供がなされたことを受けたものであります。
同通知では、各都道府県等に対し、α一リポ酸を含む健康食品を摂取していて、冷や汗、手足の震えといった症状が現れた場合には、速やかに摂取を中止する必要があると考えられるとして、管内関係業者、関係団体、関係機関等への情報提供に努めるとともに、健康食品にα一リポ酸を配合する場合には、医薬品における経口摂取上限量を超えないよう指導することを求めております。

厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課

α一リポ酸(チオクト酸)を含む「健康食品」について
 平成21年度厚生労働科学研究において実施された、r自発性低血糖症の実態把握のための全国調査」(主任研究者:内潟安子 東京女子医大医学部糖尿病センタL第三内科教授)において、「自発性低血糖症」を発症した患者187名に対しアンケート調査を実施したところ、19名が「健康食品」を摂取しており、
内16名がα一リポ酸を摂取していることが判明したとの情報提供がなされたところです。
 α一リポ酸を含むいわゆる鯉康食品に関しては、(独).国立健康・栄養研究所ホームページ(http:// hfnet.nih.go.jp/contents/detail471.html、http:// hfnet.nih.go.jp/contents/detail714lite.html (原文に配慮して空白挿入))
jp/contents/detai17141ite.hhr皿)等を介して情報提供を行ってきたところであり、α.リポ酸を含むいわゆる健康食品を摂取していて、冷や汗、手足の震えといった症状が現れた場合には、速やかに摂取を中止する必要があると考えられます。
 貴職におかれましては、当該情報についてあらためて貴会会員等に対し広く周知いただくとともに、消費者からの相談等に際しては、情報提供等にご配慮いただきますようよろしくお願いいたします。
 また、α一リポ酸を含む製品による健康被害と疑われる情報等がありましたら、「健康食品・無承認無許可医薬品健康被害防止対応要領について∫(平成14年10月4日医薬発第1004001号厚生労働省医薬局長通知)(別添)を参考に最寄りの保健所に御連絡いただくよう重ねてお願い申し上げます。

by internalmedicine | 2010-05-11 18:32 | 医療一般  

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