免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎対策ガイドライン

不勉強のせいでupdateとは言い難いのだが、昨日、講演を聴いて非常に役立ったので、ブログに掲載

血液系腫瘍を扱う医師には常識なのだが、生物学製剤普及により各科目共通の必須的知識になるべき事項のようだ。

抗癌剤や免疫抑制剤を使用する場合、固形がん治療といえど配慮が必要なようだ。
・HBV 再活性化
・de novo B型肝炎
特に”後者は、劇症化する頻度が高率で,死亡率も高い”ため、訴訟リスクも高いと想定

”特に悪性リンパ腫に対しリツキシマブとステロイドを併用したR-CHOP 治療例からの劇症化やde novo B 型肝炎が増加に注意が必要”




「免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎対策ガイドライン」
<pdf>


免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎対策:厚生労働省「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班劇症肝炎分科会および「肝硬変を含めたウイルス性肝疾患の治療の標準化に関する研究」班合同報告
http://www.jstage.jst.go.jp/article/kanzo/50/1/50_38/_article/-char/ja

免疫抑制・化学療法により発症するB型肝炎対策ガイドライン_a0007242_14334893.gif




一方、経口ステロイド程度ではどうかというとはっきりした基準はなさそうだった・・・今後、情報収集必要と思われる。



もうひとつは、”平成22年4月1日から肝臓機能に障害があり,国の定める基準を満たす方に対しては,身体障害者手帳が交付されていること”
http://www.pref.kagoshima.jp/kenko-fukushi/syogai-syakai/shintai/shien/kanzou-shougaisinnsei.html

by internalmedicine | 2010-05-20 14:34 | 消化器  

<< 冠動脈疾患後の運動の効果:最大... ビタミンEによるCOPDリスク... >>