グルコサミン・コンドロイチン・漢方・・・・90%超ものサプリメントがワーファリンの効果に影響を

”これは個人の体験にもとづき・・・”と小さな文面を画面に映せば、何を宣伝しても許されるのか・・・!
昔は夜中の誰も診てない時間帯に申し訳なさそうに放送していたサプリメント宣伝、今やゴールデンタイムとよばれる時間帯でも、こういう宣伝がまかり通る時代!


総務相・厚労大臣・消費者行政担当大臣って、何も仕事してないじゃないか!・・・政治主導・・・笑わせてくれる・・・


Strohecker JL, Smith MB, Christensen N, et al. Significant interactions with the most commonly used herbal and non-herbal supplements impact warfarin safety and efficacy. Heart Rhythm Society 2010 Scientific Sessions; May 13, 2010; Denver, CO.



http://www.hrsonline.org/News/Media/press-releases/herbal_warfarin.cfmから、略訳・意訳

ハーブ、非ハーブサプリメントである、グルコサミン、コンドロイチン、コエンザイムQ10、 multi-herbs(漢方類)、プロビオティック、アンチオキシダント、メラトニン、クランベリー、大豆はワーファリンに対してnegativeなinteractionとして働く
40のもっとも利用されているサプリメントのうち、35%がINRに変化をもたらし、64%が出血リスクを増加させ、36%がワーファリンの効果を減弱させるという・・・サプリメントの90%超がワーファリンに何らかの作用をもたらす。

多くの人たちは、ハーブ・非ハーブ系サプリメントを薬剤として認識していないため、医師・薬剤師たちと、その情報を共有することも少ない。

薬物療法に意図しない相互作用があることを利用者にもっと情報開示する必要がある。

by internalmedicine | 2010-05-25 10:05 | Quack  

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