糖尿病新診断新基準・・・注意点がいくつかあるようだ・・・
2010年 05月 28日
一般医家では注意すべきは、HbA1c基準の変更というより、その測定方法国際標準化の問題が大事、日本ではしばらく、JDS値→NGSP値の混乱が生じることが懸念される。
日本糖尿病学会(JDS)は本日(5月27日),岡山市で開催中の第53回年次学術集会で記者会見を開き,新たな糖尿病診断基準を正式発表した。昨年(2009年)11月発表の中間報告案(関連記事1),今年3月発表の理事会合意案(関連記事2)と同じく,糖尿病型の判定指標にHbA1cを追加し,その測定値には米国などを中心に普及しているNGSP値に相当する値を採用。ただし,「NGSP値」という表現は用いず,従来のJDS値に0.4%を加えた「相当値」であることを示す注釈を入れることとなった。英文誌論文や国際学会発表ではNGSP相当値を標準にするという。一方,日常臨床や検診,健診などでは当面は従来のJDS値のみを用い,徐々にNGSP相当値を浸透させていくとした。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1005/1005071.html
一気に、基準変更した方が、混乱も少ないと思うけど・・・おえらいさんたちは考えが違うようだ・・・
糖尿病新診断基準7月1日に改訂 HbA1c値≧6.1%を追加
日本糖尿病学会は5月27日、現行の診断基準を改め、血糖値に加え、HbA1c≧6.5%(JDS値では6.1%)を追加した新診断基準を7月1日から施行することを明らかにした。これまでの血糖値(空腹時≧126mg/dL、75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)2時間値≧200mg/dL、随時≧200mg/dLのいずれか)にHbA1c値を追加する。血糖値とHbA1cがともに基準を満たせば、1回の検査で糖尿病と診断することが可能になる。これにより、早期診断・早期治療を促したい考えだ。診断基準の改訂は、1999年の改訂以来11年ぶり。
http://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/39096/Default.aspx
【注意点】
・HbA1c値については、日本独自の測定法によって得られるJDS値を、欧米を中心に使われている測定法によって得られるNGSP値に換算する。
・「HbA1c6.5%以上(6.1%[JDS値]」のみを満たすだけでは糖尿病と診断せず!
血糖値(①空腹時血糖値126mg/dL以上② 75g糖負荷試験で2時間値200mg/dL以上③随時血糖値200mg/dL以上のうちいずれか)の両方を評価
と
HbA1c(6.5%[JDS値で6.1%以上])
・血糖値のみ糖尿病型の場合、糖尿病の典型的症状や確実な糖尿病網膜症のいずれかが見られれば糖尿病と診断される。
情報ソース:http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/jds2010/201005/515328.html
by internalmedicine | 2010-05-28 09:47 | 糖尿病・肥満