2型糖尿病・高血圧症患者バイオマーカー比較:ブロプレスの方がオルメテックより優れてる?

臨床的イベント比較ではないが、降圧効果は同等だった、カンデサルタンの方が、オルメサルタンよりインスリン感受性の面でより効果的かもしれない。

Differential effects of candesartan and olmesartan on adipose tissue activity biomarkers in type II diabetic hypertensive patients
Hypertension Research advance online publication 27 May 2010; doi: 10.1038/hr.2010.85



武田製薬と第一三共の戦い・・・第一線は武田の勝ち?


well-controlled type IIの糖尿病・高血圧症患者で、カンデサルタン8mg1日1回(o.d.) vs オルメサルタン 10mg(o.d.)で、1ヶ月後、カンデサルタン16mg o.d. 、オルメサルタン 20mg o.d.まで補正可能とし、1年間の治療期間で、体重、BMI、SBP、DBP、糖化ヘモグロビン、空腹時血糖、M value、 adiponectin (ADN)、 resistin (r)、 retinol-binding protein 4、 visfatin、 vaspin、 high-sensitivity C-reactive protein (Hs-CRP) を比較

血圧は、カンデサルタン 144±8/88±6 → 126±5/77±4 mm Hg 、オルメサルタン 145±9/89±7 → 128±7/79±5 mm Hgとベースライン・治療後ともオルメサルタンの方が若干血圧高値なのが気になる。

Retinol binding protein-4, r, と vaspin 値はカンデサルタンで減少、しかし、オルメサルタン群では変化なし

カンデサルタン群で、M value、 visfatin 、 ADN は増加するも、オルメサルタン群は変化なし

hs-CRPは同等





武田製薬の人がきっと解説してくれるだろう・・・
M value:インスリン感受性
adiponectin (ADN)
resistin (r)
retinol-binding protein 4
visfatin
vaspin

by internalmedicine | 2010-05-29 09:25 | 動脈硬化/循環器  

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