心肺停止蘇生後の高酸素血症で院内予後悪化:EMShockNet研究

前向き多施設コホート研究、心肺停止・蘇生後ICU受診患者で、Kilgannonらは、蘇生後低酸素血症、PaO2 300 mmHg以上でICU入室患者の院内死亡率との相関を検討。
寄与因子補正後、低酸素血症・正常酸素血症と比較して、高酸素血症は院内死亡率リスクの増加と独立して相関。

Association Between Arterial Hyperoxia Following Resuscitation From Cardiac Arrest and In-Hospital Mortality
J. Hope Kilgannon, MD; Alan E. Jones, MD; Nathan I. Shapiro, MD, MPH; Mark G. Angelos, MD; Barry Milcarek, PhD; Krystal Hunter, MBA; Joseph E. Parrillo, MD; Stephen Trzeciak, MD, MPH; for the Emergency Medicine Shock Research Network (EMShockNet) Investigators
JAMA. 2010;303(21):2165-2171.
6326名のうち、高酸素血症 1156(18%)、低酸素血症 3999(63%)、正常酸素血症 1171(19%)

死亡率が高いのは、高酸素血症(63%)、対して 低酸素血症(57%)、正常酸素血症(45%)

低酸素血症群は有意に院内死亡率に関して、低酸素血症より高い(propotion difference, 18%)

死亡率はまた、低酸素血症群に比べても、有意に高酸素血症群で高い(proportion difference, 6%)


蘇生後の”oxida­tive injury"は、今まで考えられていたより、悪影響を及ぼすようだ。
24時間以内は比較的安全とおもわれ、高酸素血症を容認していたところがあった。
さすがにPaO2 300 mm Hg以上には放置しないだろうが・・・

by internalmedicine | 2010-06-02 08:46 | 集中・救急医療  

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