オランダ・ワクチン・プログラムから学べ! 日本にはコスト効果的発想がない! 個別接種でも説明責任を!
2010年 06月 04日
”Dutch infant vaccination programme”の結果、ワクチン対応されてないセロタイプによるIPDの存在によりPCV-7 4回投与はコスト効果的でなかった。
10価、13価肺炎球菌ワクチンは7価よりネットで、健康ベネフィット良好で、スケジュール回数を減らしトータルコストを減らし、ワクチンの値段をさげればコスト効果的となるだろう。
ost effectiveness of pneumococcal vaccination among Dutch infants: economic analysis of the seven valent pneumococcal conjugated vaccine and forecast for the 10 valent and 13 valent vaccines
BMJ 2010;340:c2509, doi: 10.1136/bmj.c2509 (Published 2 June 2010)
感度分析
各方法によるコスト効果解析
日本のワクチン行政ってのは、”ワクチン原罪説”に発想がしばられている市民運動家やメディアに右往左往するという低レベルから、少々脱却してきているかにみえる。しかし、コスト効果に関して、厳格に検討されているかをみれば甚だ怪しい。公的医療保険給付でないから・・・という理由で、何でもすればよい・・・という発想につながってるのではないか?
たとえば、HPVワクチンなども公的でなく基本的に個別接種がなされているわけだが・・・リスクの少ない人たちにはたして行って、コスト効果的なのか?・・・接種する医療機関側ははたして、被接種者およびその家族にそのことを説明しているだろうか?
肺炎球菌ワクチンを”肺炎のワクチン”と接種する医者たちをみて・・・その意識はないと思う。
参照:本邦老人施設:肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌のワクチンであり、肺炎ワクチンではない! 2010-03-12
by internalmedicine | 2010-06-04 09:59 | 感染症