BMI考慮の上での、ウェスト径測定およびその維持的活動は、糖尿病発症予防上有益

BMI考慮の上での、ウェスト径測定およびその維持的活動は、糖尿病発症予防上有益という報告

メタボ検診およびその活動が糖尿病限定的であることを明示しているのならまあ意味があることだろう。だが、現行のメタボ検診は、それで、動脈硬化全般抑制などと、喫煙・高血圧などの上回るリスク要素を軽視・無視して、各保険者への支給減額を目的としたいびつな制度であり・・・ウェスト径の臨床的重要さとメタボ検診のばかばかしさを同一視してはならない!

Increases in waist circumference and weight as predictors of type 2 diabetes in individuals with impaired fasting glucose: influence of baseline BMI Data from the D.E.S.I.R. Study
Diabetes Care published ahead of print May 18, 2010, , doi: 10.2337/dc10-0368

D.E.S.I.R. cohort 男女979名9年間の糖尿病発生頻度

ウェスト径と体重ともに有意に糖尿病発生頻度と相関
ベースラインリスク補正後の標準化ORs(95%信頼区間:CI) 1.79 (1.45-2.21) 、 1.86 (1.51-2.30)

BMI<25 kg/m2で特にウェスト径のインパクトが大で、: 2.40 (1.63-3.52)
BMI≥25 kg/m2では、1.66 (1.28-2.16)

インスリン血症・HOMA2-IR指数補正後もこの関連は維持

ウェスト径は同様に両BMI群に影響を与える。

BMI<25 kg/m2にとって特にウェスト径のモニター、増加予防に重要だろう

Increases in Waist Circumference and Weight May Predict Incident Diabetes
MedscapeCME Clinical Briefs, May 28, 2010
http://cme.medscape.com/viewarticle/722638?src=cmenews&uac=46043HR


この研究の限界は、インスリン感受性測定が、黄金律に基づいておらず、影響を与えた可能性がある。
ウェスト径にはインスリン抵抗性を凌駕する影響があるとも判読できるのか?それとも交絡要素具有する混乱した結果なのかは判別不能である




落ち穂拾い・・・No2

by internalmedicine | 2010-06-07 08:41 | 動脈硬化/循環器  

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