Silent pulmonary embolism:無症状肺塞栓症

28の研究の無症状肺塞栓の系統的レビュー

深部静脈血栓症のうち、Silent pulmonary embolismを5233名中1665名(32%)診断。
遠位側DVTより近位側DVTの方がよりsilent pulmonary embolismが多い。
silent pulmonary embolismは、再発性肺塞栓リスクを増加させているようである(silent 肺塞栓+ 7/1093(0.6%) vs silent 肺塞栓- 25/488(5.1%))


Silent pulmonary embolism in patients with deep venous thrombosis: a systematic review.
Am J Med. 2010;123:426-431.


Consider Screening DVT Patients for Silent Pulmonary Embolism: Review
Reuters Health Information CME, May 14, 2010
http://cme.medscape.com/viewarticle/721804?src=cmenews&uac=46043HR

剖検時PE(肺塞栓)の未診断・非疑診例は80%を超える
剖検診断78%という多くの事例で未診断、非疑診になっている。
DVT患者では、肺画像診断を症状がなくてもすべきかどうかは不明だった
DVT患者のsilet PEの存在がルーチン画像化によりより明らかになると思われる。




落ち穂拾い・・・その3

下肢静脈瘤あり、通常の肺野病変もなく、呼吸機能も正常、CXR上心拡大・心雑音なく、軽度低酸素血症患者を、一応中核病院とされる病院にsilent PE診断・除外目的で紹介したら、血流シンチだけで、肺気腫によるものと返事が来た・・・これって猛抗議すべきかどうか・・・思案中

by internalmedicine | 2010-06-07 08:59 | 動脈硬化/循環器  

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