病的ギャンブル:遺伝・環境要因

男女とも、病的ギャンブル性癖は、遺伝的要因が大きい。

Slutske WS, et al "Genetic and environmental influences on disordered gambling in men and women"
Arch Gen Psychiatry 2010; 67(6): 624-30.


”community-based Australian Twin Registry”:双生児研究
4764名・2889双生児ペア、双生児は32-43歳で、57%が女性

病的ギャンブル(DG)定義:lifetime DSM-IV PG symptom counts

DG傾向は遺伝的に49.2%(95% 信頼区間、26.7-60.9%)

DG傾向に寄与する胸痛の環境要因に関するエビデンスはなかった。

定量的・定性的性別に関するDG傾向に関する原因変数に性別差異はなかった。




アルコール依存や大うつ病でも同様に遺伝的要因が示唆されていた。

ただ、この研究はオーストラリアという地域でのものであり、世界的に一般化できるかどうか?
パチンコなどの賭博が身近にある、病的ギャンブル発現しやすい国といえる日本などはどうなのか?

遺伝的要素の影響が大きいことが示唆された・・・まともな国家なら、ギャンブル依存状態存在確認し、その子供たちへの介入をするべきなのだろうが・・・・パチンコのようなのを放置している日本政府には期待できまい。

by internalmedicine | 2010-06-08 09:09 | 精神・認知  

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