イスラエル:メタボのランダム化対照介入治験

日本のメタボ検診って、なんだか、開始前から、問題だらけの制度で、実証的な検討もなされないうちに、なし崩し的に、上意下達的に(官僚的に)始まり、国民運動というよりは、一部、健康関連産業の宣伝に使われるに過ぎないうちの、関連各プロバイダーの国への不信が高まり、国民の中にも不審と不信が高まってる

国が、もしこの検診が意義あるものだと確信するなら、エビデンスレベルの高い研究結果でもそろそろ出してほしいものだ。客観的な第三者レフリーの存在するジャーナル掲載をされるほどのエビデンスを・・・でなければ、壮大なる国家的ペテンとしかおもえない。

意義付けのはっきりしないメタボ優先主義が、がん検診受診低下をもたらしたいう・・・悪政の見本  2010-04-20
メタボ健診:線引き困難 腹囲基準根拠揺らぐ 厚労省、3万人データ解析  2010-02-10
小児・思春期相当のメタボリックシンドロームという病態はとても不安定で、一定したものではない 2009/12/12
禁煙・節酒に「太め」 メタボ健診に疑問…厚労省 (毎日新聞)  2009/01/30
国際統一メタボリック診断基準:ウェスト径基準の地位低下と径各国基準容認 2009/10/09


基準も統一したものが存在しない、”メタボ”という病態? 客観的評価に基づく知見を有する介入治験がまともになされていないものを国の一大プロジェクトにする・・・・頭の悪い行政と、御用学者たち・・・そろそろ責任をとってもらった方がよいのでは?

ライフスタイル介入治験・・・やろうとすればできる・・・ということで・・・紹介

Lifestyle Intervention in Obese Arab Women: A Randomized Controlled Trial
Arch Intern Med. 2010;170(11):970-976.

イスラエルのMuslim Arab地域2ヶ所で、肥満・非糖尿病女性 35-54歳、メタボリックシンドローム1つ以上のコンポーネントをもつ女性をらダムに、強化 (n = 100)、軽度介入 (対照:n = 101)に分けて指導

12ヶ月のライフスタイル介入:1年間のうち、11の個別、11のグループセッション、22の運動グループセッションを施行。


空腹時血糖、TG値は強化治療群で改善

ウェスト径、メタボリックシンドローム頻度は有意差認めず




要するに、日本の御用学者たちは、やればできる治験を行わず、強権的に、狂言的に・・・メタボ介入を言いふらしているだけ・・・

by internalmedicine | 2010-06-15 10:37 | 動脈硬化/循環器  

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