イスラエル:メタボのランダム化対照介入治験
2010年 06月 15日
国が、もしこの検診が意義あるものだと確信するなら、エビデンスレベルの高い研究結果でもそろそろ出してほしいものだ。客観的な第三者レフリーの存在するジャーナル掲載をされるほどのエビデンスを・・・でなければ、壮大なる国家的ペテンとしかおもえない。
・意義付けのはっきりしないメタボ優先主義が、がん検診受診低下をもたらしたいう・・・悪政の見本 2010-04-20
・メタボ健診:線引き困難 腹囲基準根拠揺らぐ 厚労省、3万人データ解析 2010-02-10
・小児・思春期相当のメタボリックシンドロームという病態はとても不安定で、一定したものではない 2009/12/12
・禁煙・節酒に「太め」 メタボ健診に疑問…厚労省 (毎日新聞) 2009/01/30
・国際統一メタボリック診断基準:ウェスト径基準の地位低下と径各国基準容認 2009/10/09
基準も統一したものが存在しない、”メタボ”という病態? 客観的評価に基づく知見を有する介入治験がまともになされていないものを国の一大プロジェクトにする・・・・頭の悪い行政と、御用学者たち・・・そろそろ責任をとってもらった方がよいのでは?
ライフスタイル介入治験・・・やろうとすればできる・・・ということで・・・紹介
Lifestyle Intervention in Obese Arab Women: A Randomized Controlled Trial
Arch Intern Med. 2010;170(11):970-976.
イスラエルのMuslim Arab地域2ヶ所で、肥満・非糖尿病女性 35-54歳、メタボリックシンドローム1つ以上のコンポーネントをもつ女性をらダムに、強化 (n = 100)、軽度介入 (対照:n = 101)に分けて指導
12ヶ月のライフスタイル介入:1年間のうち、11の個別、11のグループセッション、22の運動グループセッションを施行。
空腹時血糖、TG値は強化治療群で改善
ウェスト径、メタボリックシンドローム頻度は有意差認めず
要するに、日本の御用学者たちは、やればできる治験を行わず、強権的に、狂言的に・・・メタボ介入を言いふらしているだけ・・・
by internalmedicine | 2010-06-15 10:37 | 動脈硬化/循環器