口腔内細菌のプロビオティック的な働きで病原性細菌感染予防
2010年 06月 19日
Oral bacteria as potential probiotic for the pharyngeal mucosa
Appl. Environ. Microbiol. doi:10.1128/AEM.00109-10
5-12歳の子供では、Streptococcus pyogenesが主な感染原因であり、咽頭炎の予防として、probiotic strategyは効果的であり、社会的ベネフィットも大きいと主張
Streptococcus salivarius RS1 と ST3が、probiotic な細菌種で、続いて、S. salivarius strain K12があり、これらは、咽頭細胞に結合し、S. pyogenes adhesion、growthに抵抗する
上気道感染に対する治療薬である抗生剤感受性である
選別された咽頭部のprobiotic候補細菌の存在が証明され、これらは、ホストと免疫調整・抗炎症的働きを示すかもしれない
常在的な細菌叢が自然に病原性細菌と相対している可能性・・・すなわち、過度なうがいや消毒性うがい薬などが逆に上気道感染感受性を増加させている可能性、中途半端な抗生剤投与が、上気道感染治癒を妨げている可能性など、説明因子として有益な情報となっている。
前向きに考えれば、probioticな細菌の利用も考えられる。
by internalmedicine | 2010-06-19 08:46 | 感染症