ルシフェラーゼ免疫沈降システムを利用したライム病スクリーニングに展望

ライム病は、動物伝播細菌感染で、deer tick(シカダニ)を介し感染する。この皮膚病変により、その後、神経学的、心臓、リウマチ的合併症を生じる可能性がある。

Centers for Disease Control and Prevention では、2段階の血液検査を推奨しているが、感染早期には低感度であり、時間がかかり、効果であり、既往と感染活動性と区別できないというデメリットがあった。」

luciferase immunoprecipitation system (LIPS)試験により、ウィルス・真菌など様々な病原体の評価が期待できる。これを用いて、 Borrelia burgdorferi 蛋白への抗体を血液サンプルから同定する方法とsynthetic protein VOVOを組み合わせ使用により、診断レベルが98%から100%となった。

VOVOを併用してLIPS試験を行うことでスクリーニング可能

(P.D. Burbelo, A.T. Issa, K.H. Ching, J.I. Cohen, M.J. Iadarola, A. Marques. 2010. Rapid, simple, quantitative, and highly sensitive antibody detection for Lyme disease. Clinical and Vaccine Immunology, 17. 6: 904-909.)



LIPS(ルシフェラーゼ免疫沈降システム)を利用する迅速な抗体定量・・・

日本でも日本紅斑熱やツツガムシなどで使用したいので開発をお願いしたい。

by internalmedicine | 2010-06-19 09:05 | 感染症  

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