季節型インフルエンザとの 交叉反応性:メモリー細胞障害性Tリンパ球 症状緩和の可能性

cross-reactive メモリー細胞は、以前のトリインフルエンザ(H5N1)感染既往により広範囲にH5N1ペプチドに反応性を有している。
季節型インフルエンザによるメモリー細胞がパンデミックH1N1感染ターゲット細胞をbreak downし交差防御抗体を誘導する現象が示された。

季節型インフルエンザワクチンをうけたものあるいは季節型インフルエンザに罹患した人では、この memory cytotoxic T lymphocyteが、pdmH1N1感染の重症度を少なくとも減じた可能性がある。


(W. Tu, H. Mao, J. Zheng, Y. Liu, S.S. Chiu, G. Qin, P.L. Chan, K.T. Lam, J. Guan, L. Zhang, Y. Guan, K.Y. Yuen, J.S. Malik Peiris, Y.L. Lau. 2010. Cytotoxic T lymphocytes established by seasonal human influenza cross-react against 2009 pandemic H1N1 influenza virus. Journal of Virology, 84. 13: 6527-6535.)

by internalmedicine | 2010-06-19 09:24 | インフルエンザ  

<< 飲料水中のヒ素濃度と死亡率 ルシフェラーゼ免疫沈降システム... >>