卵巣年齢検査:抗ミューラー管ホルモンで閉経時期予測

European Society of Human Reproduction and Embryology 年次総会(http://www.eshre.eu/01/default.aspx?pageid=3)にて発表されたもの
ソース:http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-06/esoh-rda062410.php


1998年開始の前向きコホート、266名の20-49歳女性を対象にしたTehran Lipid and Glucose Study


女性卵巣の細胞から産生されるホルモン濃度、 すなわち、抗ミューラー管ホルモン:anti-Mullerian Hormone (AMH)、これは、卵胞の成長コントロールと関連して、卵巣機能測定に用いられる。
3年間隔で採血試料を採取し、女性の社会経済的バックグラウンド、生殖可能期についての情報を収集
そして、身体所見の検査を行った。

20歳時点で、AMH 2.8 ng/mlである場合は、閉経期は35-38歳と推定可能

45歳未満の閉経という早期閉経予測としては、20歳で 4.1 ng/ml未満、25歳で 3.3 ng/ml 、30歳で2.4 ng/mlの場合その確率が高くなる。

逆に 20歳で 4.5ng/ml、25歳で 3.8ng、30歳で2.9ng/mlでは50歳以上の閉経時期確率が高くなる。

前提としては平均閉経年齢は52歳であった。


なんだか、乱用のにおいのする、AMH・・・測定するのはいいが、その後の説明、対処法、心のケアはどうするのか?・・・そちらの検討をしてからなされるべき検査だろう。

by internalmedicine | 2010-06-28 08:41 | 加齢  

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