単に歩行を推奨するだけでなく、早歩きを推奨すべきで、自転車継続も推奨してよい
2010年 06月 29日
![](http://archinte.ama-assn.org/content/vol170/issue12/images/medium/itm05004fa.gif)
上表のごとく、自転車利用が望ましいのだが・・・
Bicycle Riding, Walking, and Weight Gain in Premenopausal Women
Anne C. Lusk, PhD; Rania A. Mekary, PhD; Diane Feskanich, ScD; Walter C. Willett, MD, DrPH
Arch Intern Med. 2010;170(12):1050-1056.
閉経前女性における16年の前向きコホート研究(Nurses' Health Study II,)で、自転車時間が多いほど有意に体重減少率低下し、体重超過女性においてこの関連は強いという報告
ベースライン〔1989)として、自転車に乗ってない女性に比べ、2005年における調査で、体重増加減少が5分/日未満でも明らか
逆に、1989年15分/日以上自転車利用のひとが2005年に自転車利用を少なくしたり、やめたりした場合体重増加リスクがもっとも高かった。
自転車は、早歩きと同様で、ゆっくり歩行とは異なり、体重増加低下と相関するが、早歩きの少ない女性、よりゆっくりした歩きや自転車利用では
女性の早歩きが少ない
ベースラインで、わずか39%が早歩き、1.2%が一日30分超の自転車
1989から2005年における運動30分/日増加毎に、体重増加は有意に早歩きで減少(–1.81 kg; 95% 信頼区間 [CI], –2.05 ~ –1.56 kg)、 自転車 (–1.59 kg; 95% CI, –2.09 ~ –1.08 kg)、他の運動 (–1.45 kg; 95% CI, –1.66 ~ –1.24 kg)
しかし、ゆっくり歩行は減少せず (+0.06 kg; 95% CI, –0.22 ~ 0.35 kg)
1989年自転車利用してない女性で、その後も自転車利用しない人に比べ、2005年5分未満でも体重減少(–0.74 kg; 95% CI, –1.41 ~ –0.07 kg; P value for trend, <.01)
2005年4時間/週超の自転車こぎの正常体重女性は、自転車に乗らない人に比べ、5%超ベースライン体重5%増加オッズの減少(オッズ比, 0.74; 95% CI, 0.56 ~ 0.98)を示す
過体重・肥満女性は2-3/週でオッズ低下する (odds ratio, 0.54; 95% CI, 0.34 ~ 0.86)
自転車利用時間が 少なくとも、4.6/分の場合と同等なのは早歩き8.5分/日、ゆっくり歩行7.8分/日と同等
自転車って、日本では、一般に、道路事情が悪く、事故に巻き込まれる可能性もあるので、条件が整ったところでしか推奨できないのが問題
故に、さしあたりは、早足歩行を勧めることがデフォだろう・・・
by internalmedicine | 2010-06-29 09:31 | 動脈硬化/循環器