高血圧治療における医師のマネージメント・コミュニケーション能力の重要性

厚労省はリフィル処方を考えているようだが、薬物治療に、診療が重要であることは以下の報告でも明らかで・・・こういう対応はもってのほか! ・・・ 灯台あたりの厚労省御用・誤用学者のすることって・・・

閑話休題

医師側にとっても、コミュニケーション能力を検算し、意思決定能力を高め、患者の不具合に迅速に対応する態度が、治療継続に重要ということになる。


医師は、治療を決定し、患者を教育し、副作用を管理し、患者の知識・モチベーションに影響を与えるが、そのマネージメントおよびコミュニケーション能力が重要な役割をはたす。
高血圧治療に関して、持続的に治療が必要なわけで、Tamblnらは、645名の医師、13205名の新規治療患者で、医師がすぐれたマネージメント意思決定能力・コミュニケーションスキル(医師国家免許試験時評価)を有する場合、服薬中断率の低下が示された。それとともに、早期の治療変更対応、受診回数が多いことなど医師側対応の迅速さ・柔軟さが大事なことがわかった。それと、利尿剤を初期治療に使うと継続率が低下する可能性がしめされた。

Influence of Physicians' Management and Communication Ability on Patients' Persistence With Antihypertensive Medication
Arch Intern Med. 2010;170(12):1064-1072.


治療開始後6ヶ月以内で、2926名〔22.2%)は降圧剤すべて中断。

途中中断リスクは、メディカルマネージメントが良い医師・コミュニケーション能力の良い医師による治療患者ほど減少(odds ratio per 2-SD increase in score, 0.74; 95% 信頼区間, 0.63-0.87、.88; 0.78-1.00)
早期の治療変化が多いほど (オッズ比, 0.45; 95% 信頼区間, 0.37-0.54)、より受診数が多いほど、非利尿剤使用されるほど、途中中断リスクは少ない

包括的に、22.2%が、6ヶ月で、すべての降圧剤服用中断、医師の医療マネージメント能力改善は15.8%のこれらの中断を防止できると説明

by internalmedicine | 2010-06-29 10:15 | 動脈硬化/循環器  

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