受動的喫煙もいびきに関与、もちろん喫煙は、より確かな危険因子

いびきと喫煙、とくに受動喫煙に関して、定量的に一般住民対象に検討している文献です。OSAについても禁煙指導が重要ということと、パートナー・同居人の喫煙に関しても指導する必要がありそうです

そして

いびきに関しては、喫煙は肥満より影響が大ということです。

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The Influence of Active and Passive Smoking on Habitual Snoring
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 170. pp. 799-803, (2004)
http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/170/7/799能動的喫煙、受動的喫煙、肥満の 一般的populationに対する習慣的いびきへのインパクトは不明。で、喫煙(能動的、受動的喫煙の影響をpopulation baseで調査。
男女25-54歳・アイスランド、エストニア、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンをランダム選択:21802中15555名のアンケート回答
習慣的いびき、少なくとも週3夜の騒音・周囲に影響をあたえるいびきは
喫煙者で24%(p < 0.0001) 、喫煙経験者で20.3%(p < 0.0001)、非喫煙者で13.7%。
非喫煙者の中で、受動喫煙者は非受動喫煙者にくらべ、いびきの頻度が多い (19.8% vs. 13.3%, p < 0.0001)
習慣性のいびきの頻度はたばこの総量とともに増加。能動的喫煙・受動的喫煙もいびきと相関し、肥満、性別、研究センター、年齢と独立して認められた。
習慣性いびきの寄与リスクは17.1%と推定、肥満(BMI 30kg/m2)は4.3%、受動喫煙は2.2%。
現行の喫煙と、以前の喫煙習慣歴は一般住民レベルの検討では大きな寄与因子である。
受動喫煙は成人におけるいびきの以前認められていなかったリスク要因であった。
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考えられる喫煙の悪影響の理由は
“Cigarette smoke irritates the throat, causes chronic inflammation, and
can perpetuate any tendency to air flow obstruction”
ということでしょうか?
もうすこし、つっこんだ研究があっても良さそうですね。

by internalmedicine | 2004-09-27 08:52 | 呼吸器系  

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