片頭痛過度治療による副事象と制吐剤投与タイミング
2010年 07月 01日
Triptan Therapy in Migraine
Elizabeth Loder, M.D., M.P.H.
N Engl. J Med. Vol. 363:(1) 63-70 Jul. 1, 2010
トリプタン類の重大でない副事象として、異常知覚、フラッシング、軽症、一過性頚部痛、胸部圧迫間などが報告されている
2000年 U.S. Headache Consortium Guideline にて、triptanは、”中等症から重症”頭痛患者、および軽症では他の薬剤不応性の場合第一選択であるとした。NSAIDsとカフェインと併用鎮痛剤は以前効果があった場合合理的選択であるとした
2002年 American College of Physicians and American Academy of Family Practiceでは、多くの患者の第一選択としてNSAIDsを推奨し、吐き気・嘔吐が併発する場合、制吐剤併用を推奨した。
2009年 European Federation of Neurological Societies では、急性片頭痛治療としてtriptanもしくはNSAIDsを推奨し、(アメリカでは適応外だが)metoclopramideやdomperidone併用を先行することを推奨している。そして、静注アセチルサリチル酸静注や皮下sumatriptan投与を重症時に推奨している
トリプタン類の取り扱いと制吐剤併用について臨床的留意が必要なようだ
ちなみに、片頭痛だけ診療報酬記載してしまうと、制吐剤は保険適応外と過剰診療扱いされる日本の医療制度・・・民主・足立はこういう適応外処方にされることを放置するなよ
by internalmedicine | 2010-07-01 09:24 | 中枢神経