腎症予防：RAS抑制だけでは不十分

1433名のACE阻害剤・ARB治療2年観察したところ、3年後、正常高値アルブミン尿、微量アルブミン尿、顕性アルブミン尿の比率が、RAS抑制にかかわらず一定の増加があるという驚くべき知見

スペイン・マドリードの病院医師　Dr Luis M Ruilopeの ESH European Meeting on Hypertension 2010 hotline sessionでの報告

RAS抑制だけでは不十分で、血圧のさらなる厳重コントロールが必要と主張

スペインからの報告で、アルブミン尿が、高血圧受診患者で、ACE阻害剤・ARB治療期間中に、発症・進行する可能性
この所見から、RAS抑制は、厳格な血圧コントロールのもと行われるべきであることが示され、待機的

Reappraisal of European guidelines on hypertension management:
a European Society of Hypertension Task Force document
J Hypertens 2009; 27:2121-215

Trends in albuminuria among patients on long-term RAS suppression
長期RAS抑制療法の効果

正常（男性ACR <10 mg/g , 女性　<15 mg/g） 開始時　67.7　、3年後 54.9%
アルブミン尿正常上限（男性 10-20 mg/g , 女性 15-30 mg/g）　11.9　、 16%
微量アルブミン尿（男性 20-200 mg/g , 女性 30-300 mg/g）　16.4　、 21.6％
顕性アルブミン尿（男性 >200 mg/g , 女性 >300 mg/g）　4.0　、 7.5％

ソース：http://　www.theheart.org/article/1094867.do

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