肥満高血圧:アルドステロンが中心的役割胃を果たす?

鉱質コルチコイド受容体、アルドステロン受容体阻害作用を有する降圧剤としては、スピロノラクトン(アルダクトンA)、エプレレノン(セララ錠)があるが、女性化乳房、高カリウム血症という副作用と、糖尿病・腎機能障害患者への配慮が必要ということもあり、心不全など念頭にある場合以外なかなか積極治療に用いられていなかった。、NYHAIII・IVの心不全患者対象のRALES試験、左室機能障害+心不全合併急性心筋梗塞患者対象のEPHESUS試験があるが、いづれも低リスク患者対象ではなかった。

故に、第一選択とは、現時点ではならない薬剤となる。

だが、以下の考察をみると、肥満・高血圧患者で、この種の薬剤の意義がクローズアップされつつあることがわかる。


肥満における高血圧発症は、脂質異常・2型糖尿病リスク増加とともに、交感神経活動性亢進、RAS活性亢進による腎臓のナトリウム・水貯留を引き起こす。これが高血圧の病因の一つとして説明され、内臓脂肪組織が、アルドステロン過剰産生、そして、これが肥満に関する高血圧症のcentral roleとして重要とされている。

クラスの異なる薬剤のランダム化研究での効果は乏しく、短期間研究で、小規模である。

肥満性高血圧におけるアルドステロンの役割が、鉱質コルチコイド受容体拮抗作用は肥満性高血圧患者の薬物治療としてより中心的役割を果たすことになるだろう


Drug Mechanisms to Help in Managing Resistant Hypertension in Obesity
JournalCurrent Hypertension Reports
ISSN1522-6417 (Print) 1534-3111 (Online)
DOI10.1007/s11906-010-0123-5
Online DateMonday, June 07, 2010

by internalmedicine | 2010-07-08 08:52 | 動脈硬化/循環器  

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