軽症閉塞型無呼吸症候群(5-25程度)でも卒中リスク増加
2010年 07月 16日
Obstructive Sleep Apnea-Hypopnea and Incident Stroke: The Sleep Heart
Health Study
Susan Redline, Gayane Yenokyan, Daniel J. Gottlieb, Eyal Shahar, George T.
O'Connor, Helaine E. Resnick, Marie Diener-West, Mark H. Sanders, Philip A.
Wolf, Estella M. Geraghty, Tauqeer Ali, Michael Lebowitz, and Naresh M.
Punjabi
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2010;182 269-277
Rationale: 閉塞型無呼吸は 生理的な摂動と関連し、高血圧リスク増加し、proatherogenic的に働く
しかし、睡眠時無呼吸が卒中リスクに関して住民ベースで関わるかは不明であった。
Objectives: 住民ベースサンプルでの男女横断的、睡眠時無呼吸を広範に(軽症から重症まで)検討した上での、睡眠時無呼吸の虚血性卒中頻度の定量化
Methods: 1995-1998年のベースラインのpolysomnographyを長軸的コホート研究
primary exposure はobstructive apnea–hypopnea index (OAHI)で、アウトカムは虚血性卒中発生
Measurements and Main Results:
5422名の被験者で、卒中既往がベースラインでないもので、睡眠時無呼吸未治療8.7年中央値フォロー
193虚血性卒中が観察された
多因子補正Cox比例ハザードモデルにて、有意に正の相関があったものは、男性の、虚血性卒中とOAHI
(P value for linear trend: P = 0.016)
OAHI最高4分位男性(>19)はハザード補正比 2.86(95%信頼区間 1.1-7.4)
軽症から中等症である(OAHI 5-25)では、男性では、OAHI指数が1あがる毎に、6%(95%信頼区間 2-10%)増加すると推定
女性ではOAHI4分位相関はなかったが、25超のときはその関連が見られた
結論としては、虚血性卒中と閉塞型無呼吸指数は住民ベースの検討では、男性で優位に関連があり、予防介入トライアルとしての目標とすべきであろう
by internalmedicine | 2010-07-16 09:13 | 中枢神経