高齢女性:くびれのある女性はBMI増えるほど認知機能低下、リンゴ型肥満者ではBMI増加ほど認知機能良好?

太ると、メンタル・パフォーマンスが低下し、加齢とともに顕在化する。老人女性において、どこの脂肪が蓄積するかが問題となる。

“big appleのほうが、obese pearより頭がよい”という知見

へその周りに油が付く リンゴ型は 洋なし型より心疾患発症しやすい
医師たちは、同様にリンゴ型はメンタル・パフォーマンスにも強く関与するだろうと想像していた。

Diana Kerwin (Northwestern University’s Feinberg School of Medicine(Chicago))の研究


低WHR、すなわち、洋なし型の”ぼんきゅーぼん”型のくびれのあるひとたちでは、BMIが多いほど認知機能低下
高WHR、すなわち、リンゴ型のひとは、BMIが増加するほど、認知スコアは良好となる


この関連のメカニズムを明らかにするためのさらなる研究が必要と付け加えている。

The Cross-Sectional Relationship Between Body Mass Index, Waist–Hip Ratio, and Cognitive Performance in Postmenopausal Women Enrolled in the Women's Health Initiative
Journal of the American Geriatrics Society
Early View, Date: July 2010

Diana R. Kerwin, Yinghua Zhang, Jane Morley Kotchen, Mark A. Espeland, Linda Van Horn, Kathleen M. McTigue, Jennifer G. Robinson, Lynda Powell, Charles Kooperberg, Laura H. Coker, Raymond Hoffmann


喫煙、運動を除外したところ、高血圧、ウェスト径、心疾患、糖尿病を含む心血管リスク要素は、有意にModified Mini-Mental State Examination (3MSE)スコアと相関、そしてさらなる検討で、共役要素を含むと考えられた。

BMIは、3MSEスコアと逆相関し、各1 unit増加毎に、3MSEスコアは、年齢、教育、血管疾患リスク要素補正後 0.988 points (P<.001)減少

ウェスト径小さい人たちでは、BMIが、認知機能低下スコアともっとも関連指標となっていた。

WHRが高い女性では、認知スコアはBMIとともに増加する



肥満の方がよいのか? ・・・ ”内臓脂肪でleptinが産生され、記憶に関わる”・・・ということで説明される向きがあるようだ・・・老人のるいそう状態、心臓・肺・他基礎疾患などでやせ気味の人たちほど、運動活動性・知的活動性低下とも低下している印象がある。

体型とメンタル活動性を結びつける新しい、画期的報告といえる

by internalmedicine | 2010-07-16 10:00 | 精神・認知  

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