嗅覚・フェロモン・性腺ホルモンに関連するprecursor発見:嗅覚と性的関係示唆
2010年 07月 22日
嗅覚、フェロモンと関連することが示唆されている鋤鼻器、GnRHニューロンに共通分化するprecursorの同定
DEVELOPMENT AND STEM CELLS
Proliferative and transcriptional identity of distinct classes of neural precursors in the mammalian olfactory epithelium
Published online before print June 23, 2010, doi: 10.1242/
dev.049718 August 1, 2010
Development 137, 2471-2481.
Dr. Anthony-Samuel LaMantia(professor of Pharmacology & Physiology and director of the newly formed GW Institute for Neuroscience)ら
、3つの神経クラス、すなわち、嗅覚受容体、vomeronasal (VRNs)(「鋤鼻器)、ゴナドトロピン放出ホルモン:gonadotropin releasing hormone (GnRH)ニューロンに分化する嗅覚上皮細胞に分化する神経precursorを同定
これらは動物・ヒトに共通する摂食・社会との関係、生殖と関係するもの
しかしながら、分子学的、分化増殖上の役割はほとんど不明
鋤鼻器 (じょびき、vomeronasal organ)とは四肢動物が嗅上皮とは別に持つ嗅覚 器官
「鋤鼻器で感知するフェロモンこそが第六感の本体ではないか」と述べています。ニオイ物質を嗅覚器に吹き付けると緩やかな負の電位変化が現れます。これは嗅電図とよばれ嗅覚検査に用いられます。皮膚からのフェロモン候補物質を成人の鋤鼻器に吹き付けて生ずる嗅電図と類似の電位変化を指標に検定し、PDDを同定しました。効果は内分泌系のみならず自律神経系にもおよぶことが示されています(図11)。しかしながら、この結果に関しては、刺激方法や電位記録の方法また自律神経活動の記録法など技術的な問題点が指摘されています。
http://www.tmin.ac.jp/medical/07/pheromone3.html
これを元に、嗅覚と性的衝動などと・・・とても想像力豊かな”脳科学者”たちが既知エビデンスとかけ離れたおとぎ話を始めるかもしれない(経歴などはあてにならないことが、メディアに大量露出する脳科学者たちの言動で自明に・・・彼らはその浅はかな行動で、自分たちの立場を危うくしていると思うのだが・・・)
by internalmedicine | 2010-07-22 11:02 | 精神・認知