問題同僚医師・未熟無能同僚医師について医師の報告態度など

問題同僚医師、未熟・無能同僚医師について医師の認識、報告姿勢、経験について調査

DesRoches CM et al. Physicians' perceptions, preparedness for reporting, and experiences related to impaired and incompetent colleagues. JAMA 2010 Jul 14; 304:187. (http://dx.doi.org/10.1001/jama.2010.921)


理想的には、医療とは、低水準の医療実践の多くのインスタンスを同定し、内的に修正することが望まれるという自己調整的職業である。
しかし、米国の医師調査では、多くが、その方向に意欲的でないということが確認された。

約1900名、7つの専門のうち、 問題ある、あるいは、低水準・未熟である同僚のすべてのインスタンスを専門学会、病院、クリニック、あるいはほかの権威に報告すべきであるとしたのは、わずか64%のみ。
問題ある、あるいは、未熟同僚医師に対して”完全に心構えができてる”、あるいは”ある程度心構えができている”という比率も同様。

一人、二名の医療での医師は、報告しがたい。大学、メディカルスクールでの医師はその心構えはできやすい。麻酔科、精神科は、問題同僚医師を告発する姿勢になりやすい。未熟同僚医師に対して麻酔科、外科は告発する姿勢になりやすい。外科医は無能な同僚に対して告発しやすい。
女性は男性より同僚を無能と判断するが、実際に告発する姿勢にはない。

直近3年の、問題同僚・未熟同僚の認識があるという17%のうち、33%が同僚を報告しなかった。

多くの理由としては、問題処理以外の考え、報告しても何も変わらないという思い、報復のおそれがあった。



組織構成員に対する処分一定の規律・規範とその遵守性が、その組織へのリスペクトにつながり、構成員の自負心にもつながる・・・不良分子の排除は常に必要。その不良分子認定が、組織内の政治的なものであれば、その組織は腐敗化する。

医師会は、職能団体だが、任意団体である。
”医師全体の問題を医師会の問題にするなら医師会必須入会が前提になる”だろう。
マスコミなどでは、これを無視して、医療制度の問題を医師会の問題とミスリードし、行政もわざと黙認している。

美容医療やエイジング詐欺医療などみると、日本も、そろそろ、全医師を職能団体加入義務化させることを考えた方がいいのではないか。

日本でも、問題医師というのは、各地域・各医療機関に存在するだろうが、上記報告の前提段階にもないのである。




ところで、”ガバナンスの問題”って聞き飽きた。

単にこの言葉が使いたいだけのあほ政治家や政治評論家・・・ますゴミ関係者・・・多すぎると思う。

定義あいまいすぎる


あほなジャーナリスト(笑)たちはガバナンスの問題と称してくず文章を書き続けるだろう・・




ところで、私自身も問題医師であるという自覚はある・・・パターナリズム的医療が必要な場合だってあるという信念と、責任と権限のインバランス、そして患者前任前提の制度の矛盾に怒りを覚えることがしばしばある。
それでも、同僚的医師たちに不適切と言われれば、態度を改めるか、医師をやめることを考えるだろう・・・そういう医師は多いのではないか?

by internalmedicine | 2010-07-23 10:56

 

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