アクトスなどの骨折リスク:年齢、ループ利尿剤、ステロイド、インスリン使用などの関連
2010年 07月 30日
TZDによる、peroxisome proliferator-activated receptor-gamma活性化は骨形成を減少させる
故に骨折リスクとの関連は予想される
Journal of Clinical Endocrinology and Metabolismで出版予定
http://www.medpagetoday.com/Endocrinology/Diabetes/21449
786名の骨折(50歳未満の女性54名、50歳以上457名女性、男性275名)を年齢、性、人種・民族、BMIマッチのケースを見いだし2657名の糖尿病者・非骨折既往者で比較
1.9年平均、5年未満の分布フォローアップ
50歳以上で、TZD使用は有意に対照より骨折頻度増加
骨折はステロイド使用で尤度2倍、ループ利尿剤で50%増加
運動制限に関しても50%
骨折既往例では、TZDs投与量が多いほど、40%増加
50歳未満では骨折とTZD使用の相関はみられず
男性においては、TZDとリープ利尿剤で3倍のオッズ(OR 3.45)
ステロイドで80%、インスリンで60%、合併症・下肢切断オッズ2倍に
これは症例対照報告だが、前向きランダムトライアルからの報告はしないつもりだろうか?製薬会社は持ってるはずだが・・・
アクトスなどのTZD骨折副作用・・・女性に出やすく、骨折リスク評価は長期調査必須 2010-01-23
by internalmedicine | 2010-07-30 10:30 | 糖尿病・肥満