臨床的レビュー:インクレチン剤

DPP4 阻害剤: シタグププチン(ジャヌビア/グラクティブ)、 ビルダグリプチン(エクア)、GLP1 receptor agonists: エクセナチド、リラグルチド(ビクトーザ)の4薬剤は低血糖リスク低下としては同等、しかし、差違はある。

DPP4阻害剤は他の血糖降下剤の有効性と同等の血糖降下があり、体重増加・低血糖が少ない

・DPP4阻害剤に比較して、GPL1受容体アゴニストは、HbA1c値減少が大きく、多薬剤レジメンでは、インスリン治療に匹敵する効果を示すことが、エクセナチド、リラグルチドともに報告されている。
現在、GLP1受容体アゴニストか、インスリン治療どちらが血糖コントロールに勝るか市販後の状況で検討されている。


Clinical Review Incretin agents in type 2 diabetes
Can Fam Physician Vol. 56, No. 7, July 2010, pp.639 - 648



対象薬剤は
EXENATIDE: エクセナチド
LIRAGLUTIDE: リラグルチド:ビクトーザ皮下注18mg
VILDAGLIPTIN:ビルダグリプチン エクア錠 
SITAGLIPTIN: シタグププチン ジャヌビア錠/ グラクティブ錠




エクセナチドは、ヒトのGLP1の53%シークエンスを有するアメリカドクトカゲ唾液腺ペプチド由来GLP-1アナログ
リラグルチドは、ヒトホルモンの97%シークエンスのGLP-1アナログ

インクレチン剤の薬物・臨床的影響:http://www.cfp.ca/cgi/content/full/56/7/639/T10560639


作用機序:


臨床トライアルのまとめ:http://www.cfp.ca/cgi/content-nw/full/56/7/639/T20560639

by internalmedicine | 2010-08-16 09:51 | 糖尿病・肥満  

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