エストロゲン単独では肺がんリスク増加せず・・・

Women's Health Initiative (WHI)ランダム化トライアルでは、エストロゲン+プロゲスチン併用における肺がんリスク増加があきらかになった。

このトライアルのpost hoc 解析で、エストロゲン単独では、肺がん発生・死亡率影響与えず・・・という報告

Lung Cancer Among Postmenopausal Women Treated With Estrogen Alone in the Women’s Health Initiative Randomized Trial
Chlebowski et al. J. Natl. Cancer Inst..2010; 0: djq285v1-9


post hoc解析でエビデンスレベル高いとは思えないし、肺がん発症数全体が少ない。癌治療に関する情報がないなど研究の限界がある。



ホルモン補充療法関係:http://bit.ly/9HvvCK
この報告を利用して、婦人科関係の学会がホルモン補充療法をごり押しすることは目に見えている
ホルモン補充療法推進に懸命な産経:日産婦と日本更年期医学会指針記事 2009-04-03

ホルモン補充療法に関して、自覚症状改善目的なのか、動脈硬化改善が目的なのか、それ以外のわけのわからない”アンチエイジング”が目的なのか・・・それに対して有害性は・・・明示されるべきだろう

by internalmedicine | 2010-08-17 10:12 | 医療一般  

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