ADHDと農薬:有機リン農薬の子供への影響さらに明らかに:パラオキソ酸1の生体動態で傍証となる
2010年 08月 20日
酵素遺伝との関連で、母体暴露から子供への影響を明らかにしている
パラオキソ酸1(PON1)は、有機リン酸(OP)農薬のオキソン誘導体を解毒化し、その遺伝的多様性が酵素活性や量に影響を与える。CHAMACOS研究2歳児において、ジアルキルリン酸(DAPs)の母体尿中濃度をOP殺虫剤暴露のマーカーとして、メンタルな発達不全や、広汎性発達障害:PODに一致する母親からの症状報告が関連することが報告され、今回、PON--108T alleleを有する子供がメンタル発達遅延があり、Psychomotor Development Index 不良ということが判明した。
子供は母親がARYase高値の時、POase活性高値の時、広汎性発達障害をしめしくにいことも判明
ジアルキルリン酸(DAPs)とMental Development (MDI) の相関は、、PON--108T alleleの子供の時特に明らか。しかし、他の相関は有意でなかった。
PON1 and Neurodevelopment in Children from the CHAMACOS Study Exposed to Organophosphate Pesticides in Utero
Environ Health Perspect :-. doi:10.1289/ehp.1002234
こういう研究報告があるにかかわらず、周知・対策不十分なまま、学校周辺で農薬散布を行っている自治体がある。
http://intmed.exblog.jp/10637817
by internalmedicine | 2010-08-20 11:46 | 環境問題