ADHDと農薬:有機リン農薬の子供への影響さらに明らかに:パラオキソ酸1の生体動態で傍証となる

母体内の有機リン農薬によりこどものメンタルな発達へ影響をあたえるという報告

酵素遺伝との関連で、母体暴露から子供への影響を明らかにしている

パラオキソ酸1(PON1)は、有機リン酸(OP)農薬のオキソン誘導体を解毒化し、その遺伝的多様性が酵素活性や量に影響を与える。CHAMACOS研究2歳児において、ジアルキルリン酸(DAPs)の母体尿中濃度をOP殺虫剤暴露のマーカーとして、メンタルな発達不全や、広汎性発達障害:PODに一致する母親からの症状報告が関連することが報告され、今回、PON--108T alleleを有する子供がメンタル発達遅延があり、Psychomotor Development Index 不良ということが判明した。

子供は母親がARYase高値の時、POase活性高値の時、広汎性発達障害をしめしくにいことも判明

ジアルキルリン酸(DAPs)とMental Development (MDI) の相関は、、PON--108T alleleの子供の時特に明らか。しかし、他の相関は有意でなかった。

PON1 and Neurodevelopment in Children from the CHAMACOS Study Exposed to Organophosphate Pesticides in Utero
Environ Health Perspect :-. doi:10.1289/ehp.1002234


こういう研究報告があるにかかわらず、周知・対策不十分なまま、学校周辺で農薬散布を行っている自治体がある。

http://intmed.exblog.jp/10637817

by internalmedicine | 2010-08-20 11:46 | 環境問題  

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